映画「ベン・ハー」と日米の選挙による対立の行方 2024・10・27 (第1244回)
映画「ベン・ハー」と日米の選挙による対立の行方 2024・10・27 (第1244回)
<ウィキペディアより>
あの名作をご覧になっていない方は少ないと思う。知っている、見た、を前提に話を進める。
幼いときから親しかったローマ人メッサラがユダヤ人のジュダ・ベン・ハーに求めたのが「ユダヤは属国となったのだから、ローマ皇帝に対し、それなりの敬意を示してほしい」ということだった。しかし、ユダヤ人は一神教なので、それ以外の神の存在を許さない。ローマ人は「神々」つまり複数の神が当たり前。これが物語の初めである。
このジュダとメッサラの男同士の確執が、偶然の事故を総督の暗殺と誇大解釈され、ガレー船での3年間につながる。結局36頭の馬が走る戦車競争のスペクタクルになってゆく。
一神教対多神教。この対立は深く、選挙とは次元が違うが、トランプ対ハリス、重荷を負った石破政権。政党間の組み合わせによっては日本の進路を決める重大な政局が展開してゆく。
初めに、米国。
イーロン・マスク氏は10月初め、ペンシルベニア州バトラー(7月にトランプ暗殺未遂が起こったのと同じ場所)に駆けつけ、事件と同じ場所に立って「戦え、投票せよ」と呼びかけた。
マスク氏は①ハリケーン被害の大きさ、②(ウクライナと不法移民に予算を使ったため)災害対策支援金がないこと、③ハリス氏が災害被害者に対し1人750ドルを払うと表明し、全米で怒りが爆発した、などを告発した。
図にある通り、共和党(トランプ)の獲得票数は219、ハリスの215を上回った(リアルクリアポリティクス、大井幸子さんの資料にある)。
つれて、株式市場でのトランプ再選がおり込まれつつある。市場では次期財務長官にJPモルガンのダイモンCEOが起用される、とか。エネルギー、防衛、銀行などのトランプ再選関連セクターが人気を集めつつある。
また、上院は50(民主党45)、下院は共和党207、民主党196)というように、議会でも風向きは共和党、トランプ優勢と吹いている。
トランプ政策は財政拡張的で、ドル高がもたらされると市場には信じられている。現にその見通し通りドル高になっている。
一方、今回の総選挙は立憲民主党の都知事選でのミスで、大きな選挙で浮動票を集める能力がないことを露呈した。
そのミスとは先般の都知事選。蓮舫氏でよもやの大惨敗で、それ以前の春の補欠選挙での上げ潮ムードを台なしにした。
自民党は人のいう通り、減少必至だが、やはり鳩山・菅内閣の記憶があり、大惨敗まではゆくまい。
野党側も体制がなっていない。9割の選挙区で野党同士が競合し、同士討ちとなった。ウラ金議員12人の選挙区全てで一本化できなかった。
10月27日に結果が出る。
いい話がこの間に出ている。
第一は、タンス預金が9.6兆円も減少したことだ。金への投資が、主力だが、証券投資も見逃せない。
第二、中国の不動産が最後はダメなのだが、現在は小反発を見せていることだ。あらゆる指標でマイナス幅が縮小している。
日米ともに選挙が投資家の意欲をそいでいるが、結論はすぐ出る。10月終わりにはすべてに移動平均線が「ゴールデンクロス」を形成する。
「バイ・イン・オクトーバー」をお忘れなく。
では皆さん、good luck!!
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