カマラ・ハリス対ドナルド・トランプの戦い。それに私が生まれて初めてヒト様にケチをつける一幕。最後にWS版の「七人の侍」 2024・9・1 (第1236回)
カマラ・ハリス対ドナルド・トランプの戦い。それに私が生まれて初めてヒト様にケチをつける一幕。最後にWS版の「七人の侍」 2024・9・1 (第1236回)
8月27日で私は89才になった。8月31日に退院の許しが出たのだが、台風10号の関係でズラした。ご心配をおかけしました。幸い、元気です。
さて、9月は一挙に米国大統領選挙のピッチが上がる。私のワシントンの情報ソースの「ワシントンウオッチ8月20日号」によると「米国に『王政』誕生?」という何とも刺激的な見出しがついた。
それもそうだろう。8月27日のTV討論会以降事件が続出した。討論会でのバイデン大統領の老齢化が目立ち、直後のトランプ前大統領暗殺未遂事件。2日後には共和党大会が開かれ、トランプ=バンスのチームが誕生した。
9月10日に「ハリス=トランプ」のTV討論会が開かれ、米国は大統領選で大いに盛り上がる。
この間、ワシントンではトランプ氏関連の最高裁判決が出ている。7月1日、大統領在任中の公務は刑事責任を問われないとした。しかも、同裁判所は公務と非公務を区別する「基準」を示していない。そこで前述の「大統領は法の上に立つ『王様』になる」とした。
これでトランプ前大統領は、すべての裁判で有利になった。
もちろん現時点では、カマラ・ハリスさんの元気あふれる演説ぶりで、支持率をみると、州によってはトランプ前大統領を抜く例もみられる。ただ、まだ決定的な差ではとてもなく、まだムードとしてのトランプ有利になっていない。
この間の世界、とくに日本で株式市場が大きな下げに見舞われた。野村総研のリチャード・クーさんの「マンデー・ミーティング・メモ8月19日付」によると、「急落直前までの上昇ピッチが速すぎる」として、この見方が一般的である。日本では世界で一番下げ幅が大きかったものの、「半値戻しは全値戻し」との相場格言もある。現に景気指標には、インバウンド中心にいい数字が続出している。
<ヤフーファイナンスより>
前回も述べたが、米国経済はハードランディングかソフトランディングの差はあるにしても、いずれ不況に突入する。一方PERは減益を考慮すると割高。従ってテクニカル的には買い戻して上昇するケースもありうるが、NY株はおすすめする気にならない。
<ヤフーファイナンスより>
やはり前回も説明したが、PERの割安さを考慮すると日経平均の来春4万3000円は固いように思われる。
入院している間中、看護師さんなどが「新NISAを始めたが、半値近くまで下がっちゃった。どうしたらいい?」と聞かれることが何十回もあった。
折も折、獨協大学教授でTVタレントの一人、森永卓郎さん(67才)が「暴落後戻らない」「再び手を出すな」。理由はやれ資本主義がダメになる、とか地球環境の悪化、とか、たしかにこれを聞かされたら「イマイさん止めましょうか?」になる。
<TBS NEWS DIGより>
私はひとさまにケンカを売ったことは一ぺんもないが、これはけしからん、と思う。まちがっている。
経済評論というものは、国家、国民の永続的な視点でモノを言うべきだ。
現在の政権が「資産運用立国」をテーマにかかげ、これは十分にいい政策、と私は思う。
三、四年前、某超大手証券会社の平取、常務クラスとランチミーティングをした。「皆さんこのお年じゃあ、個人で投資してもうかった例なんてないでしょう」と申し上げたら、ワアっと笑って、実は手を出したたんびにやられましてねと大笑いになった。
「手を再び出すな」は早く、一日も早く撤回してもらいたい。森永さん、いかがですか?
あるウォール・ストリーターにこの人の話をしたら、そんな弱気がいるようじゃ、上値はうんとあるな、われわれは、ますます東京株式市場にのめり込んでいくよ、として「七人の侍」の話をしてくれた。
黒澤明のこの超名作はスティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスなどの大監督が「映画を作る前に必ず観る」そうな。ゴールドマン・サックスで銘柄七つを選んで「七人の侍」として、勧めているそうな、いいじゃないですか。ただご投資に当たっては自己責任で、
- 東京エレクトロン(8035)
- ソフトバンクG(9984)
- スクリーンHD(7735)
- ディスコ(6146)
- 三菱商事(8058)
- アドバンテスト(6857)
- トヨタ(7203)
では皆さん、GOOD LUCK!
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