映画「恐怖の報酬」と、心配されながら上昇しない原油。米国確定拠出年金が狙っている銘柄。 2024・1・21 (第1209回)
映画「恐怖の報酬」と、心配されながら上昇しない原油。米国確定拠出年金が狙っている銘柄。 2024・1・21 (第1209回)
<出所:アマゾンより>
フランスでアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督、主演イヴ・モンタンで作られた。米国で再映画化されたが私にはオチると思われたので、今回は本物のみとする。
石油井の発火事故を押さえ込むため、二台のトラックに四人の運転手が雇われる。パリの元ギャングの親分(シャルル・ヴァネル)がイヴ・モンタンと組むが、度胸満点の男が、爆発の恐怖に耐え切れない。そこが表題の意味である。
中国経済については、不動産バブルの破裂と良くいわれる。しかし、中国企業への投資について米国政府とくにトランプ前政権が「中国の軍と関係のある中国企業に米国民が投資するのを禁止する」という命令を出し、これが国別投資比重で18%を占める中国株が売却された。最近になって細目が決まった為だ。
<出所:ニッセイ基礎研のサイトより>
米国の企業年金は2022年末で13億ドル(ほぼ200兆円)の資産を持つ。
中国分は3兆6000億円。これが日本に向かうのだから、今回の日本株上昇は「青天井」とさえいえる。
では、どんな銘柄が買われるのか。
第一はバフェット銘柄。つまり大手商社。
第二は銀行株。低PER、配当が利回りに乗る。チャートからは三井住友FG。
第三がドローンを押さえ込む武器(レーザー)を開発した三菱重工、川崎重工。
第四は日本独自のゲーム株(ソニー、任天堂)や小売株(ファーストリテイリング)。
大切なのは、原油価格が中東の動乱にもかかわらず、少しも上昇しないこと。OPECプラスが日量200万バレル減産しており、いつでも増産に転じる余力があること。
では、日経平均はどの位ゆくのか?
<出所:会社四季報オンラインより>
若林栄四さんの近著『2028年までの黄金の投資戦略』(日本実業出版社)によると――
結論のみを記す。第一のターゲットは4万6229円。
「2031年には6万6000円。あるいは7万5000円」
「2037年にはやや緩めだが10万円狙いといっていいだろう」
一方、「円安バブルが破裂する」として、若林さんは「1ドル72~65円」としている。
外国人投資家が為替差益を狙って、日本株を買う姿勢が本格化するのではないか。
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