映画「ミステリと言う勿れ」とハマスのイスラエル攻撃のわが国にもたらす影響。上下動に関係なく利幅が狙える3銘柄 2023・10・22 (第1196回)
映画「ミステリと言う勿れ」とハマスのイスラエル攻撃のわが国にもたらす影響。上下動に関係なく利幅が狙える3銘柄 2023・10・22 (第1196回)
1800万部を突破した大人気漫画が原作で、フジTV月曜ドラマで放送し、歴代No.1の見逃し配信。いろんな賞を獲得し、映画も興行収入首位がつづいている。
<映画公式サイトより>
主人公の大学生、久能整(菅田将暉)がたまたま広島に行って、「バイトしませんか」と女子高生・狩集汐路(原菜乃華)に声をかけられる。遺産相続の話。相続の度に死人が出るといういわくつきの話に主人公が巻き込まれてゆく。これ以上はミステリなので、勘弁して下さい。
結局、この物語は旧世代に対する新世代の勝利。つまり弁護士や税理士のジイサン2人が最後にやられて終わる。
さて、今回のハマスによるイスラエル攻撃は予測が難しい。原油の高騰につながれば、97%のエネルギーを輸入にたよっているわが国としては、大打撃になる。
もちろん、エネルギーの輸入国だった米国がシェールガス革命のおかげで輸出国になっているので、かつてのようなショックはない。しかし、ある業界通がもらした「バレル100ドル」が実現する公算は大きいと私は考える。
一方、NYタイムズにノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン教授が述べたように「米国のウクライナへの援助は止めになる」公算が大きい。
ある官僚は私に「ウクライナで来年3月に大統領選挙がある。ゼレンスキーが退任し、新大統領が終戦または停戦に持ち込むというシナリオがある、と話してくれた。
米国全体の地盤沈下は仕方がない。しかし中東が第3次世界大戦に進むことは、歴史的ないきさつからみてもあり得ない。ウクライナの復興が大テーマになる。ウォーレン・バフェット氏の大手商社買い、日立製作所の一時1万円台乗せなど。
ただし、過去の実例からみると、このテの地政学リスクの「賞味期限」は案外短い。
<SMBC日興証券10月18日付 為替・外債分析レポートより>
マーケット面で早くも織り込み始めている。
いちよし証券の高橋幸洋さんは、移動平均からみて買いシグナルが出ている銘柄を36挙げている。私なりに低PERで材料含みの銘柄を3銘柄選んでみた。
①大阪ソーダ(4046)PER25.7倍→16.9倍。糖尿病や肥満症の治療薬の増加に注目。
②東京エレクトロンデバイス(2760)PER11.1倍→10.8倍。車載半導体が好調。
③エフテック(7212)PER8.0倍→7.0倍。ホンダ向け足回り部品が好調。
これにオマケとして三菱重工業(7011)PER13.9倍→13.1倍。何といっても対ドローン新兵器の開発成功に注目したい。
<各社のPERは『会社四季報』2023年秋号の今期→来期>
ついでだが、これまでおすすめしてきた銘柄に対して弱気に私がなったわけではない。ご投資は自己責任でお願いする。また11月17日の予算切れと、ムーディーズの米国国債格下げリスクをどうぞお忘れなく。
映画のセリフから。「こういう事件を起こすヤツには必ず本人なりの法則がある。ただ常人には理解できないだけだ」。
もうひとつ。
「どう怒っていいか分からない人は、何が正しいかも分からないって、誰かが言ってたな」
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