映画「イコライザー THE FINAL」と「有事の金」の有効性。そして私の株価見通し 2023・10・15 (第1195回)
映画「イコライザー THE FINAL」と「有事の金」の有効性。そして私の株価見通し 2023・10・15 (第1195回)
出所:映画パンフレットより
デンゼル・ワシントンの出る映画は、観て損したと思う作品は、まずない。今回の作品は、前2作よりは劣るが、それでも水準は高い。
一度見るといい。
ところで金価格。
商品アナリストの小菅努さんの著作によると――
「投資行動としては『有事の金買い』よりも『有事の金売り』の方が有効なことが多い」として、その理由を述べている。
たとえば、今回のウクライナ侵攻。2022年2月24日にロシア軍の侵攻が始まったが、金相場は3月8日にピークアウトし、3月15日には侵攻前の水準を下回っている。
では、今回のイスラエル対ハマスの地域戦争が長期的か、短期的か、どうか。
私が注目したのは、原油価格。ヘッジファンドの運用担当者は、原油買い、米国株、債券売りのポジションを取っている。イランの援助で長期化すると読んでいる。
一方、米国の指導者層の方は、短期で終了することを望んでいると、私は推測する。ウクライナへの軍事援助で不人気となっている現在、援助先が増大することは好ましくないはずだから。
しかし、下院の造反に加えて、対中国新冷戦、ウクライナに加えて
中東動乱。これじゃあ米国の対応が、うまくゆくわけがない。
【金先物チャート】
10日に著名な若林栄四さんのセミナーがあった。
「クリスマスまでに、現在の1オンス1900ドル台から2200ドル」とし、将来の3800ドル、7750ドルも」と予想している。
的中率が高い名人の予想なので、私はこれの方を重く受け止めている。
さて、日本の株式である。
10月8日の私のセミナーでの「3万円の大台は厚いので、なかなか割らないが、私は相当高い確率で割れると思う。その場合は2万7000~2万8000円」と述べた。
その後、米国債券市場で、長期(10年)金利が4%台に下落(価格が上昇)したが、まだムーディーズの米国債格付けのワンノッチ引き下げリスクは残る。11月17日まで、米国債はもちろん、日本株も私は買いをすすめない。短期決戦でサヤを取る投資家の方々はウデのふるい場だろうが。
大和証券の木野内栄治さんが、短期決戦用としてレーザーテック(6920)を挙げている。信用取引の期日に注目している。木野内さんは信用できるので、これは腕に覚えのある向きは、ついてゆかれるといい。
映画のセリフから。
マッコールがいう、「タイミングが大切なんだ」。短期決戦の方だけでなく、長期の方も、2万8000円は買い場であることをお忘れなく。
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