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2021年9月27日 (月)

映画「モンタナの目撃者」と、結構な押し目を作った恒大騒動。それに新内閣のかくし玉による超好景気。 2021.9.26(第1081回)

映画「モンタナの目撃者」と、結構な押し目を作った恒大騒動。それに新内閣のかくし玉による超好景気。 2021.9.26(第1081回)

 

主演のアンジェリーナ・ジョリーは私のお気に入りの一人。「トゥームレイダー」シリーズはとくに良かった。

今回は森林消防隊員。かつて若い隊員と若いキャンパー3人を消火活動中に死なせてしまった体験がトラウマになっている。

そこに、父親を目の前で射殺された少年を、守る必要が生まれる。そこへ2人の前に大規模な森林火災が立ちはだかる。まずおすすめできる。

今回の中国発の世界株安は恒大集団の社債利払いへの不安から発している。広範囲なところは、森林火災に似ている。

私なりの結論を出すと、この騒動は短期、しかも3~4日で(少なくとも日本は)反転、上昇に向かうだろう。

中国の当局者にとっては、来月20日のG20で、リーマンに似た危機を放置しておけない。明年の北京五輪のホスト国としてのメンツもある。

日本の場合8月20日の底値から日経平均で3800円、押し目らしい押し目がなく上昇してきた。

絶好の買い場提供といえるのではないか。

NYの方も、4兆5000億ドルもあるETFが、押し目を待っている。

下げの主因はNASDACの上げ銘柄が減少し下げ銘柄が増大すると売る機械的なテクニックによる。心配する必要はない。

マネースクエアの宮田正彦さんは私がもっとも信頼しているテクニカル・アナリストだが、こんな強気レポートを送ってくれた。

「『初押しは買い』となるか?」

「目先のスピード調整は結果的には魅力的な買い好機を提供することになりそうです。」

「日経平均は11月前半にかけて3万2000円を越える可能性があります。」

宮田さんはその根拠として、①フィボナッチ比率 ②PERの2つ。

PERの方がわかりやすい。日経平均の一株当り利益は9月17日現在2172円。PER15倍なら「3万2580円。」

テクニカルな説明はひとまずおいて、株価刺激材料もあることも指摘しておかなくてはなるまい。

第一はコロナの新規感染者数が減少していること。東京では「ミケタ」が通常化した。

恐らく新内閣が緊急事態が終了してから発表すると思うが、「GOTOキャンペーン再開」である。これが第二の好材料である。

コロナ対策予備費は10兆円、これに加えて法人税収入の予算を上回る分が3兆円もある。

第三の好材料は、我慢していた国民の願望が実需に変わること。ペントアップ・デマンドと言ってもいい。

規模は10兆円と想定される。

第2と第3も含めれば23兆円。GDPの4.5%。大好況が明年は来る、と言っても言い過ぎではない。

では悪材料はあるか。それは中国である。勿論、今回の信用不安問題では、ない。

TPPへの参加を習近平政権が言い出したことはご存知だろう。

私には、中国の設備投資の半分を占める外資の対中投資が半分になりつつある。「新冷戦」の影響であることは言う迄もないだろう。

TPPに入れば外資は、入る。恐らくジャパン・マネー狙いだろう。

菅総理が月末にワシントンに行くのは、参加させないようにクギを刺されに行くのではないか。又はNOと言わないで、うんと時間を稼ぐ手に出るのかもしれない。国営企業と私営との取り扱いはTPPにとると平等でなければならないが、中国では不可能だ。


以上、いろいろ述べたが、外国人機関投資家が、割安な日本株を再認識しつつある。私はみのりの秋を信じてゆっくり待ってゆくことにする。

 最後に。27日に発売される週刊現代に私の意見と注目銘柄が掲載されています。ご高覧下されば幸甚に存じます。

 

2021年9月17日 (金)

映画「ドント・ブリーズ2」と3万円大台達成は単なる通過点と見る理由 2021.9.19(第1080回)

映画「ドント・ブリーズ2」と3万円大台達成は単なる通過点と見る理由 2021.9.19(第1080回)

 

前作「ドント・ブリーズ」は大ヒット。見ていない方はDVDでどうぞ。もちろんホラー映画が好きな方に限るが。

テーマはバイオレンスな盲目老人が若者を襲う。私は文字通り、イキを止めて、前作に引き込まれた。

今回も全く同じ。老人が少女と同居していたが、その少女が侵入者に襲われているのを救う。恐らく、このシリーズは第三作以降もつづくのではないか。

 

先の見えない現在だが、一つ確かなことがある。数字、である。

 

週末の日経、TV東京の世論調査(99日から11日)の発表でびっくりしたのは、私だけではないだろう。

 

自民党支持率が55%。

 

菅総理の辞任発表以前の8月中旬から10%もアップ。

 

もう少し永い目でみても、この55%はスゴい高水準である。

 

2012年11月 23

2014年11月 35

2017年9月 44

 

大和証券の木野内英治さんによると、「(もともと)衆院選で大敗しないという見通しを立ていたが、議席を増やすかもしれない」としている。

 

木野内さんは、株価の予想として ―「年末32000円、年度末36000円」と予測している。

 

背景は安倍政権当時の経験から。

①解散から値幅で3500円~6500円の上昇

②PERで1.35倍から1.5倍へ上方修正

 

これで、前記の「年末32000円」という結論を出している。

 

マネースクエアの宮田直彦さんは「32500円を目標値としている。(ただし高市候補当選を前提としているが)

 

では、このシナリオを阻害する悪材料はあるか。イエス。私は木野内さんの意見に同意しているが、アフガン敗退→バイデン政権の無力化、というシナリオだ。

 

バイデン政権の財政案が、意図した通り進まないリスクが、このところ高まっているのはご存知の通り。

 

そこで、低い税率で手持ち株を売り抜けておこうという米国投資家が増える。これがすでに一時的なNY市場での軟調な動きを引き起こしていた。もうひとつ。伊東秀広さんが指摘しているが、2月の高値に比べて、出来高が少ない。また先物もよわい。それでも、株価の最大の決定要因は企業収益だ。これが強い。

 

TOPIXの一株あたり利益の上方修正が続いている。これも木野内さんのお助けを頂いた。

2021年3月期 95.

2022年3月期 130.4(以前は123.6

2023年3月期 140.9(同137.2

2024年3月期 152.9(同 149.9

 

結論 私は強気だ。

2021年9月13日 (月)

映画「白頭山大噴火」と私が3万円大台達成は単なる通過点と見る理由 2021.9.13(第1079回)

映画「白頭山大噴火」と私が3万円大台達成は単なる通過点と見る理由 2021.9.13(第1079回)

 

白頭山は北朝鮮と中国の間にそびえる2774メートルの高い活火山。中国側は長白山と呼んでいる。大噴火は千年に一度、小噴火は百年に一度のペースで発生している。ちなみに最後の発生は1925年だった。

 

さて、今回の映画だ。冒頭は白頭山の大噴火で破壊されるソウル。これはほんの導入部で、3回繰り返された噴火から、第4回目の時期は大体わかった。4回目が発生すれば国全体が破壊されてしまう。

 

そこでマグマの上にある岩盤を爆破し、噴火を未然に防ぐ作戦が立てられる。

 

岩盤の爆破には北朝鮮の持つ核戦頭が必要、そこで捕らえられている工作員を、北朝鮮から救出させる。つまり救出、奪取、白頭山への輸送、爆弾設置の4段階。映画はこの段階ごとにヤマ場をもうけて観客をドキドキさせる。

細かい点におかしなところはあるが、820万人もの観客を動員しただけのことはある。十分私は楽しんだ。

 

今回の日経平均3万円台は2月のそれと明らかに違う。2月当時はまだコロナ禍がまだ先が読めない状況だったし、ワクチン注射も始まっていなかった。

 

世界経済全体もまだ下降中だったし、NY株もダウは3万ドル近辺、NASDAQ13000ポイント台。

 

今回はどうだろうか。

Y株式市場は、新値更新中。世界経済の成長は素晴らしい。

 

東京の感染者は、日によっては3ケタまで下がり、高齢者は8割以上がワクチン注射をすませた。

 

政治の世界では大いに好ましい方向に向かっている。

 

菅首相の決断で、来るべき総選挙で一部にささやかれていた議席の大幅減は避けられること確実。それ所か圧勝の可能性さえある。高市早苗候補の勝利が前提だが、ヤフーの調査では49%が高市候補、26%が河野太郎候補。高市候補には安倍晋三前首相の支持もある。

 

一方野党側は共産党を仲間に入れるというエラーを演じた。天皇制を廃止し、自衛隊を解散する主張をしている政党をどうして入れたのか。

 

 

市場サイドでも株高を予見させる材料は十分。私の知っている在米のファンドマネジャー達は日本への投資戦略を「米株ロング日本株ショート」からいずれ逆転させる。問題は時期だけだ、と。

 

私のアドバイスは明年4月からの東証の市場再編の織り込みが来年から開始される。それにNY市場で11月には「ド」か「ドカ」があるから、そこからNY→東京へのシフトをやったらと言っている。

 

背景は何回もこのブログで繰り返してきた通りだ。基本的には企業収益の上昇は低金利、低税率、日本だけだが円安がプラスして増益。

 

現在の日経225種の予想一株当り利益は2165円、仮に10%増益なら一株当たりの利益2381円。PER15倍で3万7325円。

 

15%増益なら一株当たり利益は2489円、PER15倍なら3万7325円。

 

ペントアップデマンドの巨大さ(30兆円以上)、世界的な景気回復による輸出増大を考えると20233月期も増益は固い。5%増益でも4万円台近辺となる。15%増益なら、89年の高値を抜く。

 

私が3年前「日経平均3万円達成は固い」と述べた時、十人が十人笑った。

 

しかし、ご存知の通り、私の予想は的中した。

 

私の予想は9割以上的中する。

 

あの89年当時の大天井、7000円割れの時の買出動-。 今回は820日の底値も的中させた。

 

私のボイスメッセージ「今井澂の相場ウラ読み」では、お陰様で感謝のメッセージが山のように寄せられている。

 

少々、PRの度がすぎた。しかしこのタイミングでしか、こんな発言はできない。まあ心を広く持ってご勘弁下さい。

 

できれば11月にNYに行って、来年度の年金勢の対日姿勢を取材したい。年齢を考えれば、まあ、ムリだろうなあ。トシはとりたくないものです。幸い、メールや国際電話で取材できるので、最大限活用するつもりです。

 

なお、私が信頼するマネースクエアの宮田直彦さんは。近いうちの目標値は3万2500円(高市候補の自民党総裁が前提だが)。大いに頑張る時が来たのです。

 

 

2021年9月 6日 (月)

映画「オールド」と米国のアフガン撤退で地下資源獲得し有利になった中国の落とし穴2021.9.5(第1078回)

映画「オールド」と米国のアフガン撤退で地下資源獲得し有利になった中国の落とし穴 2021.9.5(第1078回)

 

スリラーの鬼才M.ナイト・シャマラン監督作品の恐らくベスト。秘境のビーチを訪れた数人の社会的エリート家族が、逃避が出来なくなり、異常現象に見舞われる。

 

その異常現象とは、30分に1年歳を取る。6歳の男の子が、アッという間に青年になり、最後はヒゲだらけの五十男になる。勿論両親は一夜のうちにボケ、老衰死。

 

このシチュエーションは、異常なビーチを利用して人体実験を行った製薬会社がつくり出したもの。

 

要するに、トシには何人といえども敵わない、という永遠の真理がテーマ。この間に次から次へと意外な事件が発生するので、イキもつけない。快作、傑作と思う。

 

双日総研の吉崎達彦さんは今回の米軍のアフガン撤退を「クリーニング」と評している。「いつか見た光景」とも。たしかにデジャブ感が強い。

 

三菱JPモルガンスタンレー証券の藤戸則弘さんは、「アフガニスタンの戦後復興を先取りする中国」と題して中国を賞賛している。

 

内容を簡略にご紹介しよう。

 

「中国商務部の資料によるとアフガンの資源は石炭4億ドル、鉄鉱石100億ドル、銅・金・モリブデン3000万トン。他にも天然ガス、石油が埋蔵している。」

 

「とくに注目されるのが、リチウム、ベリリウム、パラジウムなどのレアメタル。正確な量は不明だが、ニューヨークタイムスによると、1兆ドルの資源の上に暮らす貧者、だそうだ。

 

藤戸さんはこの説の終わりに「戦後の商売を念頭に外交を展開する中国の戦略には感歎を禁じ得ない」と評している。

 

このほか、時事通信コメントライナーには、「ラオスが中国の属国に」というと大げさだが、それに近い経済支配下に置かれていると報じられている。

 

前記した吉崎さんも「米国が失った同盟の信頼を取り戻すのは容易でない」としている。

 

以上のべることをまとめると、何となく中国の判定勝ちになりそうだ。

 

しかし、この「オールド」のテーマ通り、中国といえどもやはりトシには勝てない。

 

経済産業研究所の藤和彦さんによると「中国は豊かになる前に老いる」

 

永い間の一人っ子政策のツケで、人口構成がアンバランス。先進国は高齢社会となった時点では一人当たりのGDP2万ドルをはるかに上回っていた。しかし現在の中国は1万ドル程度。にもかかわらず「2025年までの5年間に66才以上の高齢者は3億人をこえる(中国民政部)」

 

全人口に占める比率が14%を超えると高齢社会だが、来年、中国のそれは15%以上に達する。2060年には26%。(ちなみに2050年の米国は22%で日本は2020年にすでに28%である。)

 

藤さんはこの分析の結果をこうしめくくった。

 

「今後10年のうちに米国を越え世界一の経済大国となるとされている中国だが、内外からの圧力の高まりで一瞬のうちに瓦解してしまうリスクが高まっているように思えてならない。」

 

やはり国もトシには勝てないのだろうか。

 

なお東洋経済新報社の株式ウィークリーの9月早々の号に「米国市場を斬る!」「来年まで上昇、秋口の『ドカ』に注意」という山川清弘編集長との対談のまとめが刊行されます。

 

ご期待ください!

 

なお、最後に三人のテクニカルアナリスト達にお礼を申し述べる。いちよし証券の高橋幸洋さん、マネースクエアの宮田直彦さん、プラザ投資顧問の伊東秀広さん。それぞれのお立場から適格にこの上げ相場を予測したお三人様に感謝!

 

私はこの三人のおかげで、820日で底値がついた、これから上昇、と私のボイスメッセージで断言できた。その通りになったことは歴史が証明する。

 

再び感謝!! 

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