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2021年6月28日 (月)

「川中島の戦い」と売り方買い方の先読み合戦と私の強気   2021・6・28(第1070回)

「川中島の戦い」と売り方買い方の先読み合戦と私の強気   2021・6・28(第1070回)

 

川中島合戦は計五回行われているが、今回、最も有名な第四次合戦を取り上げた。

二万の武田勢に対し一万三千の上杉勢。信玄はキツツキ作戦をとる。六割に当たる一万二千を妻女山の上杉の陣営に派遣、山

から下りてきた上杉勢を川中島の信玄本隊が挟み撃ちにする、という作戦だ。

前提条件は上杉勢がこの作戦に気が付かないことだった。

ところが武田勢の炊煙の多さから、上杉謙信は、襲撃を察知。

夜間に川を渡って、霧が晴れると同時に攻撃を開始。何と信玄と謙信が軍配と太刀で対決する、という誰にも予想しなかった事態にまで発展した。

 

武田方の方から見ると、予想は全く外れた。

 では、この例を今回の相場に例えれば、どうなるか。

 

 私の見るところ、売り方は外人投資家、つまり「外れ屋」にあたる。それが6割を占めているから本来は、もっと下げて

いてもおかしくない。

 先物、現物を合わせると昨年は6兆円をはるかに超え、今年は1兆円近く売り越し。

 思い起こしてほしい。今年を例にとると127258円から、625日の29046円で8%上昇。これを売り越しなのだから、ソンをしている筈。別の見方をとると、国内勢が相当頑張っている。

 

 今回外人はプットの売りを278000円で大量に行っている。目先はを弱気だが、先行き日本株はかなり上がると読んでいるのだろう。

 

 私が取材したところ、日本株の売り材料は昨年はコロナショック。今年は中国の台湾進攻と中国経済の行き詰まりを材料にして、日本への打撃を恐れ、売っている。私はこの予想は間違っていると思う。今年中は台湾への侵攻はないと観る理由は、このブログの愛読者ならお分かりだろう。北京五輪前は台湾進攻する筈はない。

 

 イマイ先生、どういう相場展開を予想しているの?と聞かれそうだ。

 

 この下げを的中させたプラザ投資顧問の伊東秀広さんは、ごく目先を展開として

「上限289000円。底値は2万6000円」という予想を行っている。

 

 一方TFRの箱田啓一さんは、「720日ごろ3700円で目先小天井。中期的にはそれ以上。」

 また大和証券の木野内栄治さんは「年末から来年3月の年度末になると33000円から36000円」とした。

 

 いちよし証券の高橋幸洋さんは、カラ売り比率が記録的な高水準なことに注目。いずれショートカバーが起きると強気の弁を語ってくれた。

 

 結論。いぜんとして私は強気だ。

 

2021年6月21日 (月)

「レ・ミゼラブル」と私が今週を投資の大チャンスと見ている理由2021・6・24(第1069回)

「レ・ミゼラブル」と私が今週を投資の大チャンスと見ている理由2021・6・24(第1069回)

 

この素晴らしい傑作をまだ見ていない方へは、ともかく一回観て感動を共にしなさいと助言します。

 

 私はロンドンで三回、NY二回、東京で四回観た。「民衆の歌」には何回聴いてもゾクゾクさせられたし、「宿屋の主人」の歌で

では必ず笑ってしまう。幼いコゼットの歌には涙する。

 一切れのパンを盗もうとして捕まり、何と19年も牢獄に閉じ込められ、釈放後も差別され迫害される。ところが司教が泊めてくれる。

 心が曲がっているジャン・バルジャンは銀製の食器を盗んで街に出るがすぐ捕まる。ところが司教は「お忘れですよ」と銀の燭台を与える。

 

 司教の心に打たれて改心したジャン・バルジャンは成功してマドレーヌ市長と工場主になる。

 

 ここから先は、込み入っているので省略するが、ジャベールという警視が常に主人公を疑い、捕まえようとする。これが影の主役だ。

 

 何でイマイさん、ビクトル・ユーゴーの傑作を今回のブログに取り上げたの?

 

 実は大変僭越ながら、菅首相が、ジャン・バルジャンの境遇に似ていると私は観ているのです。勿論、犯罪とは関係ない。

 

 しかし、一部の大新聞やTVのように、菅さんが何をしても否定的にとらえる行動が、私にはジャベールのように見える。

 

 たまたまワクチン注射のペースが英米に比較して遅い。東京・オリ・パラに対しての世論が盛り上がらないのも、内閣に対しての人気が高まらないのも表裏一体の関係にある。

 

 こうした閉塞感のある時期と、株安はよくダブるものだ。

 

 しかし、そろそろこの株安というか弱保持ち合いの時期は終わり、ダメ押しの後に大上昇相場への転機は近い、と私は確信している。

 

 材料は次の通り。

  1. ワクチン注射の普及率上昇で、前途に対する不安感が消え去る。
  2. 9月または、10月の解散、総選挙の公算が高まった。現在の野党の状況から見て、菅政権の勝利は確実。株式市場が好感しないはずがない。
  3. 東京オリ・パラの成功。案外これは株高につながる。たとえば池江さんが入賞したら感動してムードは盛り上がる。
  4. 自社株買い

材料とは別に、私の信頼するアナリスト二人の強気の見とうしも力を与えてくれた。

まずマネースクエアの宮田直彦さん。

最近のレポ-トで「オリンピック期間中に日経平均の年初来高値を更新」とした。ちなみに高値は3月の三万714円、東京五輪の開催期間は7月22日から8月8日までである。

 

もう一人。フィナンシャルテクノロジー&リサーチ代表の箱田啓一さん。

ここ2ヵ月ほど「625日に買い場が来る」と主張し続けている。その前に一押しあると予想しているが、全体としては強気だ。

 

もうひとつ、台湾への中国による攻撃が、一部の軍事専門家の予想と異なり、来年以降と予測されること。北京五輪が成功裏に終ることが習近平には必要だ、プーチンのクリミア侵攻もソチ五輪の後だった。

悪材料がなくなることも上値を抑えていた重荷がなくなることで、いい材料だ。

 

FRBパウエル議長の発言も、機関投資家の間ではすでに織り込み済み。

パルナッソスインベストメントの宮島秀直代表は多数の機関投資家に取材して、予想インフレ率は年初来最低を更新した、としている。

 

結論。相場は曇りのち晴れ、私は依然として強気だ。

2021年6月18日 (金)

お知らせ

2021年6月20日のコラムはお休みさせていただきます。

2021年6月14日 (月)

「脱炭素」は間違った政策だとする注目すべき研究の紹介 2021・6・13(第1068回)

「脱炭素」は間違った政策だとする注目すべき研究の紹介 2021・6・13(第1068回)

 

 私が以前から指摘して来た暗号資産のインチキ性について、ようやく米国政府や米国の世論が動き出した。

 WSJ68日付け「規制の不備が重なり、暗号資産市場で詐欺が横行している」と報じた。デジタルマネーの匿名性が根本原因、とも。

 私にいわせれば、始めからワカっていたことではないか。

 恐らく米国年金勢は、暗号資産から金への投資シフトをすでに開始している。ジワジワと先物価格が上昇し、以前からあった各国中銀の現物需要が加わって、いずれ市場は気がつく。上昇の理由? なんぼでもありますぜ。

 

 今日は世の中が狂奔している「脱炭素」と「地球温暖化」という概念自体が間違い、ウソ、誇張された報道がされている、これを指摘している学者のご意見をまとめてご紹介しよう。

 キヤノングローバル戦略研究所の研究主幹杉山大志さんだ。

 4月の経営塾のお集まりでお話を伺い「地球温暖化のファクトフルネス」という本をその場で買わせていただいた。

本の表紙の、見出しだけを次に、

 

  1. 台風は増えていない
  2. 台風は強くなっていない
  3. 超強力な台風は来なくなった
  4. (これが大切だが)地球温暖化は30年間でわずか2℃だった。
  5. 猛暑は温暖化のせいではない。

 

 このほか、本を読むと次のような興味深い事実が書いてある。

 たとえば太平洋の島国。温暖化で海面が上昇して水没する、といった報道だ。

 これに対し杉山さんは27の環礁島での調査では何と86%の面積が増大ないし安定していた。

 サンゴは動物であり、水面が上昇するとその分成長するので水没しない。

 

 次に「地球温暖化によって山火事や洪水など自然災害が死亡の増加に結びついている」

 これに対し杉山さんの1920年代と比較して「人口が3倍になったにもかかわらず、死亡数でみると96.1%と減少している」。また山火事は「過去百年で20%に減少した。」としている。

 

 この分析をひとつひとつ紹介するとキリがない。しかし次の結論が重要だ。

 「日本全体でCO2をゼロにする、それでも気温が0.01℃も下がらず、豪雨は1ミリも減らない。」

 「従って太陽光発電等の再生可能エネルギーの賦課金2.4兆円はムダ金。ダムや堤防などへの国内治水事業費は平成9年のピーク時の2.3兆円から減りつづけ一兆円を切っている。これを増やすべきだ。」

 

 杉山さんは産経新聞社、「正論」最近号で「脱炭素は中国をよろこばせるだけ」という論文もある。どうぞ参考になさって下さい。)

 

 今回の株式投資についての私の意見で終わりにする。

 611日のスーパーSQでグズグズとつづいた持ち合相場は終り、14日の月曜から上向きになれるだろう。中心は自社株買い銘柄と5G関連。

どうぞ、ヨーイ、ドン!

 

2021年6月 7日 (月)

ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」と中国の台湾侵攻そして目先の相場見通し 2021・6・6(第1067回)

ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」と中国の台湾侵攻そして目先の相場見通し 2021・6・6(第1067回)

 

 「現代のモーツァルト」と称賛されているアンドリュー・ロイド・ウェーバーの出世作。私はNYと東京、それに映画でも観た。

 「私はどう愛していいか分からない」の美しいメロディーは、ご存知の向きも多かろう。「ミュージカル」としたが、現実のこの作品はセリフはなく、音楽だけ。まあ「ロックオペラ」の方が近いだろう。

 

 では、なんでこの作品をこのブログにとり上げたのか。

 このロックオペラは、キリストの最後の七日間を取り上げた。誰でも知っているテーマだ。解釈の方がきわめて新鮮だ。

 

 使徒のひとりのイスカリオテのユダ。この人は次の二つの視点をもつ。

 まずイエス・キリスト。ユダはこのイエスが教団主導者がもつべき計画性に全く欠け、聖者としての名声にあぐらをかいている、と考えた。

 次はユダの危機感だ。イエスに対する期待が大きすぎるため、ローマ軍支配下にあるユダヤ人を危機におとしかねない。こうしてユダはイエスを売り渡す。

 

 ここまで書けば、賢明なる読者方はおわかりだろう。習近平中国共産党総書記の心中は誰も判らない。

 

 しかし、後述する中国の軍事能力の急拡大と、中国首脳部の思い上がり、加えて法整備もあって、台湾進攻準備が進んでいる、と世界がおびえている。

 

 まず中国の軍事能力。約1万人だった海兵隊を3万人に。潜水艦も56隻から2022年最大80隻にする。ちなみに米海軍の方は現在71隻に過ぎない。

 

 海軍艦艇数も中国は350隻。米国は293隻。これでは米国側はあせるはずだ。

 中国首脳部の「好戦的外交」への転換は重大な意味をもつ。

 

 鄧小平から江沢民、胡錦涛時代は、実力がないように見せかけ、また「遠交近攻」でバランスを取っていた。

 

 これがご存知の通り、習近平時代に一変する。外交官たちは激しい挑発的言動をくり返すようになる。一言で言えば「頭が高くなった」

 去る318日の米中アラスカ会談で、中国側の言いたい放題が、報道されているのもご存知だろう。米国を近く抜くとまで言った。

 

 台湾進攻への法整備は完成に近い。改正国防法と海警法。

 このために、私が愛読しているの夕刊フジが連日のように台湾進攻の危機説をうったえている。

 

 加えて私が敬愛するビジネスパートナーのSAIL代表の大井幸子さんは、最近の「ヘッジファンド ニュースレター 529日付」で次のように情勢を伝えてくれた。

 「このところ鈴銅製品が軒並み値上がりしている(4~6割)。

 「海上封鎖」のせいだと(大井さんの知人)は話している。

4月に米国陸軍が台湾入り。「戦争前の値上がり」とみられる、と。

 

 この結果、大井さんは「仮説」としながらも「夏の熱い頃に熱い戦争が起こる」と結論づけた。

 

 私はこの見方は、中期的には正しいが、時期は先と考える。

 理由は北京五輪。習近平は自分のレガシー作りには五輪成功が必要なので、これが終わるまではやるまい。そういえばプーチンのクリミア半島の武力併合もソチ五輪のあとだった。私は少なくとも年内のドンパチはない、と観測している。

 

 では目先の相場はどうか。

 フィナンシャル・テクノロジー・リサーチの箱田啓一さんは6月中旬を買い場とする。目標はマネースクエアの宮田直彦さんは「年内34千円も視野に」とする。和は両方とも賛成。

 結論。私は強気だ。

 

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