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2021年3月29日 (月)

映画「用心棒」と分岐点にさしかかっている相場の今後2021・3・28(第1057回)

映画「用心棒」と分岐点にさしかかっている相場の今後 2021・3・28(第1057回)

 ご存じの黒澤明監督、三船敏郎コンビの名作中の名作。 「用心棒にもいろいろある。

雇った方で、用心しなければならねえ用心棒だってある」という名セリフの時の館内の大爆笑が懐かしい。

 

 冒頭のシーンがやはり記憶に残る。三つ又の道路のかどで、枯れ枝を投げて方角を決めて歩き出す。その先に一時的ながら半殺しの目に合う未来が待っていることを知らないままにーー

 

 実は私は信頼しているパートナーから、解釈がこれまでと違う見通しを送付されて多少困惑している。

 

 マネースクエアのチーフテクニカルアナリストの宮田直彦さんだ。

 

 326日更新の「エリオット波動レポート」で、日経平均について、223日のレポートと見出しはこう変わった。

 

 323日は「NT倍率の低下トレンド入りか? 当面の想定レンジ29000円から~30450円」

 

 326日「当面二通りのシナリオが存在。28308円(3/5安値)を維持できるか?当面の予想レンジ28300円~30300円」

なおドル円の上昇は業績改善予想の一段の上振れにつながりそうです。

 

 ご本人は長期で89年の歴史的高値をいずれ抜くと強気だが、この見出しを見る限り短期的には弱気というか、強気の一歩後退のように見える。

 

 もうひとり。SAIL代表の大井幸子さん322日付のヘッジファンド・ニュースレターで「バイデン政権の現金給付はどこに?というコラムの中で、次の調査を紹介している。

 

 その一。バンク・オブ・アメリカの「支給された現金(注・一人当たり1400ドル)をどう使うか?」という調査で、最大の使途は投資。次が借金返済。三位がバケーションと旅行。

4位が住宅。逆にマイナスは食品などの生活関連。

 

 その二。ドイツ銀行の調査によると、株取引をしている人の37%はこの1400ドルを一段と投資に使う。

 

 さらに同行の調査によると、個人的投資家像は次の通り。

   若い(2534)が50%

   比較的高所得(年10万ドル以上)が43%

   投資経験が少ない(1年未満)が43%

 

 以上から大井幸子さんは「こうしたカモネギのような個人投資家が賭博と化した株式市場に飛び込んで来ることはまさにバブルの終焉が近い、と私(大井幸子)」は感じる」としている。

 

 私の解釈は大井さんと違う。バブルではない、と考えているからだ。

 

 先週から1400ドルの交付が始まったら、米国株式市場で明らかに強い相場が出始めている。

 

 317日に私は4回シリーズで第2回目を行った。その折、私はこう述べた。

 

「来週29日以降のNYは上昇し、4月高につながる。NYが上がると日本市場に翌日に93%の確率で連動するから、来週の週央から上昇するぞ、と」

 

今週の「エコノミスト」誌は「日経平均最高値への道」という特集を組み、「見えてきた39000円への道」と副題がある。

 

 私のこのブログをよく読んだ方が編集部にいるんじゃないかと、勘繰りたくなる特集。まあ一読をおすすめしたい。

 

 イマイさん、今回はこのブログはヒトさまの受け売りばかりじゃないですか、と言われそうだ。私としては34月に2回づつ、計4回のウエブナーに全力を賭けている。また4回計では、万を超える視聴者に、注目銘柄まで含めて大サービスをしているので、ぜひご覧いただきたい。

 

 「用心棒」のセリフから。三十郎が言う。「なあオヤジ。この宿場はまた、このナベの中身みてえにグツグツ煮えて来たぜ」

 

 まだまだ世論は「実体経済が悪いのに株高はおかしい」とか「バブルだ」と片付ける向きが多い。しかしこのブログを何回か読んでいただいた方々には、そうした論者が間違っていることは、お分かりいただけるだろう。PER13倍のバブルなんて、聞いたことがない。

 

 何回も言う。今年儲けたければ、あなたは一生のうち、本当に儲けることは、出来ない。

 

2021年3月22日 (月)

映画「たそがれ清兵衛」と次第に変化してきた」日経平均5万円への道筋2021・3・21 (第1056回)

映画「たそがれ清兵衛」と次第に変化してきた」日経平均5万円への道筋2021・3・21 (第1056回)

 

 山田洋次監督の2002年の作品が先週、放送された。かつて私がTBSのサンデーモーニングにレギュラーで出演していた時に、同監督がゲストとして招かれ、CMの間とか番組の後のコーヒータイムに話をした。お人柄に打たれたことを覚えている。これならスタッフもついてゆくだろうな、とも。

 

 時代劇と家庭劇とかうまく溶け合った傑作!2時間の物語の半分は、良き父親として二人の娘をかわいがる。こうした侍の描き方は始めて、ではないか。やはり松竹の映画だと思う。

 

 主演の真田広之が実にいい。「侍」と「父」の両方を見事に演じ切っている。

 

 藩命での決闘シーンが壮絶なのは、言うまでもないが、斬りたくない男を斬らねばならないことが、この映画の売りになっている。

 

 二つ。原作と違う点がある。まずセリフを東北弁にした。これが主人公と最後に結ばれる朋江(宮沢りえ)との間がリアリティを増し、深いものとなった。第二に時代を幕末にしたこと。東北諸藩はやがて来る戍亥戦争で敗者になる定めだから、ストイックな美しさは敗者のそれに似ている。

 

 では、イマイさん。何でこの映画を今回のブログに取り上げたの?と聞かれそうだ。

 

 時代はコロナショックのおかげで大変化し、しかも加速化している。その変化の象徴が30年ぶりの日経平均3万円の大台回復である。

 

 一方、世の中の多数の方々は、まだ「実体経済が悪いのに、株価が高いのはおかしい」とか「バブルだ」と片付けている。

 

 それがとんでもない誤解であることを私はこのブログで何回も述べてきた。

 

 しかしワカっている人は確実に増えている。最近、いくつかの統計がこれを示し始めた。

 

第一.家計金融資産に占める株式の比率は20093月末の6%から、10%になっている。わずか4%の上昇だが金融資産の7割を占める。高齢者層は長生きに備えての株の売却を行っている。その売りを含めての上昇なのだ。

 

第二.証券会社の個人顧客口座数は、2018年以降増加中で、2020年後半には伸びたが5^6%に高まっている。

 

第三.永らく20%程度だった個人の市場での売買シェアは、25%まで上昇している。(以上NTTデータ経営研会長宮野谷篤さんの資料による)

 

 そのせいだろう。私のボイスメッセージ「今井澂の相場ウラ読み」では、会員からの質問へはすべてお答えすることにしているが、「どんな資料で勉強したらいいのですか」という問い合わせが多い。

 

 私は319日に刊行された「会社四季報20212集」と、「週刊東洋経済320日号」をおすすめしている。

 

とくにご注目いただきたいのが「外国人持ち株比率が上昇した会社」のページである。

 

 トップスリーをご紹介する。

 

 第1位 グレイステクノロジー(6541)、外国人持ち株比率53・8%、今期ROE32・5%。

産業機械の各種マニュアルの作成・管理・運用システムや企画の企業。

 

 一株当たり利益は2020・三月期473円。20213月期669円、20223月期91・6円、3195320

 

 第2位 ギフテイ(4449)外国人持株比率310%今期ROE161%。小売店で商品やサービスに交換出来る電子チケットを販売している。

一株当たり利益は202012月期285円。202112258円。202212月期287円。3193745円、

 

第三に。メドビア(6095)外国人持株比率309%。今期ROE33・3%。医師向け情報サービス運営。

一株当たり利益は20209月期350円。20219月期62・7円、20229月期69・6円。3196760円。

 

忘れるところだった。超低金利の被害者にとって、配当利回りの高い銘柄は魅力に違いない。

 

そこで業績が良く5%以上の利回りがある銘柄を3つ、選んでみた。

①ソフトバンク(9434)利回り6・5%②いちよし証券同5・6%(8624)③野村HD同5・5%(8604)

 

 

今回は教科書みたいになったので、映画のラストに使われた井上陽水の「決められたリズム」の

歌詞から。

「起こされたこと  着せられたこと

凍えつく冬の 白いシャツ」

 

初心者の方は、株を「投機」とか、恐ろしいものと考えないでください。寒い思いはもうありません。

2021年3月15日 (月)

中島敦「山月記」と日経平均3万円突破後の世界、それに当たり屋の紹介2021・3・14(第1055回)

 

中島敦「山月記」と日経平均3万円突破後の世界、それに当たり屋の紹介2021・3・14(第1055回)

 

 教科書にも使われていたと聞くから有名な作品である。

 

 亡母満里のお弟子さんの中に、中島敦氏の息子さんのお嫁さんがいた関係も

あり「李陵」や「名人伝」「弟子」などはむさぼるように読んだ。

 

 内容はいわゆる変身譚である。原点は中国清朝の「人虎伝」と聞く。しかし中島

敦氏は自己告白ともとれる芸術家の運命の悲哀や狂気を変身の理由とした。

 

 野村萬斎氏がこの「山月記」を劇化した時にはもちろん観に行ったが、さすが

に狂気を見事に表現していたのが記憶に残る。

 

 では、イマイさん、どうして「山月記」をブログの題にしたの?

 

 変身、変貌がコロナショックで起ころうとしており、226日の1022円安

は、まあその大変化の予告、と私は考える。

 

 130日付の「週刊東洋経済」はいい特集をした。

2030年に消える仕事・残る仕事」という特集で、次のように書いている。

 

  1. コロナショックで需要が蒸発したのは飲食やアパレルのような対面の商売、エ
  2. アラインや鉄道、ホテルのような移動を伴う商売。
  3. 反面、DXや巣ごもり消費に関連する業種は好調に拍車がかかる。(米ZOOMや

ネットフリックスの例を同誌は挙げた。)

  1. 突如現れたのが「脱炭素」。具体的には2035年までにガソリン車の販売をゼロにする。

同誌はこの特集の中で「2030年、仕事を急変させる七つのキーワードとして、次の変化

を挙げた。

①パンデミック②DX③AI、ロボット④脱炭素⑤ジョブ型雇用⑥ギグワーク⑦遊び

 

  耳慣れない向きに、老婆心ながら説明すると「ジョブ型雇用」とは「職務定義書」をもとに職務

(ジョブ)の達成度で社員を評価する。すでに日立、三菱ケミカル、資生堂などが採用している。

 

 「ギグワーク」とはネット経由で単発の仕事を請け負うこと。プログラミング、デザイン、翻訳、さら

にフードデリバリーなど。仲介サイトへの登録者は750万人を超した。

 

 かつて私は野村證券グループの総帥だった故相田雪雄さんに「“就社”」でな「“就職”をしろとの

教えを頂いた。「包丁一本、さらしに巻いて」という歌がその精神をよく表していることも。時代は

ようやく相田さんの先見力に追いついて来たようだ。

 

 これ以外にも大変化は随所に見受けられるコロナワクチンの開発が、近い将来ガンの撲滅につな

がる兆候が見えてきた。50歳代の読者の皆様に警告します。あなた方は100歳まで生きる公算が

大きいのですよ!投資で財産を増やしておかないと、大変なことになりますよ!

 

 投資の世界では何といってもロビンフッダーとビットコインだろう。日本では、やはり日経平均の

3万円大台達成ではないか。

 

 「その後すぐ2万8000円台まで割り込んだではないか」と言われるかも知れないが、私の代わりに

大和証券の木野内栄治さんの「マーケットテイップス2月26日付を引用しよう。ただし筆者がまとめた

ので少々原典とは違う。

 

  1. 1202円の大幅安の背景はFRB首脳の金利高容認姿勢。しかし現在、FRBは株高をしぼませたい時期ではない。経済回復がまだ本復していないからだ。市場はスピード調整しているに過ぎない。
  2. 日経平均で900円以上安の場合は当面の底値であるケースが多い。月末に週末が重なった下げでもあり、早々と底入れする。
  3. 米国の給付金交付も見逃せない。1月の一人600ドル、1月給付1350億ドル。今回は5月まで一人1400ドル、3~4月給付4000億ドル。

 

たしかに3月中旬に入ってのNY市場での強い動きは、木野内さんの予想が正しかったことを、ウラずけして

いると私は思う。

 

もう一人。急落時に「絶対の買い場です。」と私にアドバイスしてくれた人も私は挙げたい。

 

TR代表の箱田啓一さん。

 

 226日直後の31日のマーケットコメントで「市場ではワクチンや半導体争奪戦による景気回復

効果を先取りし始めた。311日に潮目を形成。3月末から6月に向けて上昇機運。」(筆者注「潮目」とは

上下動の激しい日のこと)。

箱田さんは225日から26日を」「潮目」を週の初め予想していた。(ちなみに3日目はプラス23ポイント、

26日はマイナス61ポイント、で29000円割れ)。

 

結論。私は依然強気です。

 

 「山月記」から。虎になった男が言ったセリフから。「理由もわからず押し付けられたものを、おとなしく受け取って、

理由もわからず生きてゆくのが、我々生き物の、定めだ」」

 

 時代の変化には、抵抗してはいけません。

 

 なお、私の「週刊現代」プレゼントには次のアドレスをお使いください」

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 なおウエブナーの応募はこちらかどうぞ。

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2021年3月 8日 (月)

映画「ゼロ・ダーク・サーテイ」と長期では日経平均5万円の目標を私が掲げる理由 2021・3・7(第1054回) 

映画「ゼロ・ダーク・サーテイ」と長期では日経平均5万円の目標を私が掲げる理由 2021・3・7(第1054回) 

 

面白い題だが、米国軍隊の俗語で、「未明」を意味する。アカデミー賞を含む60の賞を受賞した

名作である。監督はキャサリン・ビグロー。

 

 あの911の同時多発テロの首謀者ビン・ラデインへの奇襲作戦を取り上げた。主人公のCIA分析官

マヤ(ジェシカ・チャステイン)が主人公。2003年にパキスタン支局に配属され、201152日、

ビン・ラデイン殺害までの活動を描いている。

 

 この間の活動は負け戦が多い。アルカイダの医師を買収して情報を聞き出そうとするが、基地に現れた

医師は身体に巻いた爆弾で自殺。マヤの友人たちは巻き添えで死ぬ。勝つのは最後。

 

 最後の奇襲作戦シーンの迫力は凄い。この数分間だけでも見る値打ちはある。

 

 では、イマイさん。何でこの映画をブログに使ったの?

 負け戦(911を含む)が多いが、最後に勝利で終わる。

 

 思い出してほしい。昨年3月、コロナショックで、16000円台を付けた時、多数のストラテジストは

1万3000円を予測していた。

 

 昨年末でも、2021年の予測で、まだ167000円が高値という向きが結構あった。

 

 自慢じゃないが、私は314日(土)のセミナーで「底値はついた。日経平均はとりあえず2300

0円」と述べた。的中したことはご存じの通り、今年に入って日経平均3万円を主張し、これも的中。

 

 その後、28000円ぎりぎりのところまで売り込まれているが、私は「とりあえず日経平均4万円。

もっと長期間を考えれば5万円」という本を刊行するつもりだ。(恐らく来月下旬に店頭の並ぶと思う。)

これが当たれば勝利だ。

 

 何が材料か。

 

 第一は企業収益の回復と上昇。

 

 20203月期の15兆円が、QUICKによると、今20223月期に24兆円、翌2023年3月期には30

円近く、つれてPERは前記の現在の213倍が、今期は205倍。来期には148倍、来々期には13・2倍。

(三菱UFJ証券藤戸則弘さんの資料による)。

 

 第二にPERを20倍と見るならば、来々期では日経平均4万円は軽い。

 

 イールドスプレッドもメチャ低く4%割れ。過去10年の平均5%に戻るだけでも

3万78000円になる。

 

 第三にNY株価。(少なくとも当分の間)上昇による援護射撃。

 

 本来なら増税のはずだったが、が、何と19兆ドルのコロナ不況対策を打ち出した。

 

 先般の超金利上昇も、景気見通しのより長期化の繁栄による「良い金利上昇」で、インフレ予想からではない。S&Pの

PER22倍と高いとするWSJの記事がったが、来期の数字が出ていない。今の米国経済の成長は、2022年は4%以上

企業収益を15%増と仮定するとPERは14倍~15倍。

 

ワクチン効果での米国(世界も)経済回復と考えると、やはり日米ともに株価は上昇基調をたどるに違いない。

 

 チャートの方からも、長期上昇の、サインが明瞭に出ている。マネースクエアのチーフテクニカルアナリストの宮田直彦

さんの指摘では「10年移動平均と20年移動平均が2018年にゴールデンサイクルを示した。」

 

 失われた30年が終わり、次の発展期に入った日本を象徴するテクニカル指標が現れた。これを軽視することはできない。

 

もう一つ。プラザ投資顧問室の伊東秀広さんだ。詳しくは省くが、日経平均の最終目標値は32620円,Yダウは4

⒋382ドルという目標値を私に連絡してくれた。

 

 結論。私は強気です。

 

 映画の中のセリフ。マヤが会議でいう。

 「ビン・ラデインがそこにいる可能性は100%です。でも確実にビビるから95%」。

 

私も95%の確率で、とりあえず4万円、中長期では

5万円を考えています。

 

最後に、このブログの愛読者に私が出た座談会が載っている「週刊現代」36日号をプレゼントします。数はヒミツ。

 

応募のためのアドレスは次の通りです。


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2021年3月 1日 (月)

織田信長「桶狭間の戦い」と今回の3万円越えが通過点である理由。そして目標値 2021・2・28 (第1053回)

織田信長「桶狭間の戦い」と今回の3万円越えが通過点である理由。そして目標値 2021・2・28 (第1053回)

 

 1560612日のこの戦いは、小人数で十倍の大軍を破り、大将の今川義元の首をとった。戦史に残る奇襲の成功である。

 

織田信長にとって尾張を統一し、全国制覇への第一歩となった。また徳川家康は三河で独立を回復して、信長と同盟。戦国時代の大転機となった戦いであった。

 

 「日本外史」によると、戦いの前に熱田神宮に戦勝の祈願をこめたのち、進軍した。この時信長は神職に命じて社殿の中で轡を鳴らせて「神明われを助けるなり」と士卒を励ました。

 

 また銭数枚を糊で張り合わせて「この合戦に打ち勝つものならば、投ずる銭はみな、表がでるであろう」と士卒に告げて投じた、とか。

 

 大バクチのような戦いであったが、信長には大幸運があった。信長勢が桶狭間に近ずいた時、にわかに大風雨が襲って軍勢の物音を消してくれた。また今川義元も初戦の戦勝の後、酒宴まで開いてのんびりと時を過ごしていた。これも大幸運である。

 

今の日本株式市場は、過去の逆風からフォローの風に変わっている。その結果の日経平均3万円なのであって、あくまでも通過点である。

 

 では「逆風」とは何だったのか。

  1. 長期にわたるデフレ②鳩山、菅政権の無力さを見て野党に失望(当時の自民党への失望が先駆していたが)③80年代から90年代へのバブル崩壊で、経済の悪い面しか見えなくなった。

 

 いろいろあるが、根本的には、徹底した不安心理、絶望心理で「とにかく株は怖い」という誤った考えがきわめて広範囲に広がったこと。

 

 私がバブル崩壊直後の19901月の「週刊東洋経済」で、この下げ相場は長期にわたり幅も大きいと予言した。(不幸にして的中したが)

 

 当時の債券利回りは8-9%、PERは60倍に近く、株式益回りは2%以下。明白なバブル状態だった。

 

 現在は全く違う。債券利回りは226日現在0・16%、PERは来期予想で15倍で益回りは66%。武者陵司さんに言わせれば「負のバブル」だ。

 

 しかも、コロナショックのおかげで、三つのプラス材料が発生した。これが「フォローの風」である。

 

 本来なら増税そのほかで株安になるはずの米国バイデン政権が、何と19兆ドルもの景気テコ入れ策。これでNY株式市場が新高値。日米株価の相関度は9割だから、当然日本株にもフォローの風が吹く。

 

 第二は、日米の金利差(米国10年債、1・5%台、日本は殆どゼロ)が案外大きい。当然ドル高が発生する。日本株にとっては、ヘッジファンドは「円安=日本株高」というシステムになっているので、これもフォロー。

 

第三は、米国での「ロビンフッダー」たちの跋扈(ばっこ)だ。

米国機関投資家は、この投機にはついてゆけず、これも割安な日本株への投資を増加させている。

 

 パルナソス・インベストメントの宮島秀直ストラテジストによると、「日本株は1月18~22日の週を除き7週間でリターンのプラスが続き、年初来9・9%(日経平均)を達成。

 

 「これに対し(NYダウは)年初来29%(2月22日付レポート)。」

 

これが年初来1兆4千億円の外国人買いが来ている理由。この三つのフォローの風が3万円を達成させた。

 

 面白いもので、実は中・長期で移動平均のゴールデン・クロスが出ている。いうまでもなく、強力な買いサインである。

 

 まず中期の方。いちよし証券投資情報部の高橋幸洋さん。

 

「日経平均の週足は20201016日に、26週移動平均は52週移動平均が交差し、ゴールデン・クロスが達成された。」

 「今回のものを含めると12回。」

 「過去11回のゴールデン・クロスは次にデッドクロスが出現する前まで6245週間、平均上昇率は3944%。

 

 これと同じ相場が始まると仮定すると、202112月第4週前後に32648円迄上昇する可能性がある。」

 

  では長期では?


マネースクエアのチーフ・テクニカルアナリストの宮田直彦さんのご意見を次にまとめる。

 

 「日経平均の算出は19495月からです。よって10年の移動平均と20年の移動平均のスタートは各々1959年と1969年です。1969年以降、常に10年移動平均が20年移動平均を上回ってきました。」

 

 「それが20014月に史上初めてデッドクロスが示現しました。それ以降20年移動平均が日経平均の上値を押さえ続けることになります。」

 

 「20182月に10年移動平均と20年移動平均は史上初めてのゴールデン・クロスを形成しました。」

 

 「日本の失われた30年時代の終焉と、新しい長期上昇トレンド入りを改めて確認する強気シグナルと考えられる。」

 

 以上です。

 

 最後に信長の名言で終わります。

 

 「絶対、は絶対にない」

 

 「才のある者は鍛錬を怠る。うぬぼれる。しかし、才のないものは、日々努力する」

 

 才のない私は、86歳になった現在でも、市場という、とらえがたい怪物と戦うため、何とか毎日努力しています。皆様どうぞおご協力下さい。

 

2月26日の3万円台割れは、テスラが、8%近い急落のため。3%もの下げを演じたのが影響した、と私は観る。2週間一番売れているモデル3の生産を、半導体不足のため、生産を休止するとの情報が、売りを呼んだ。逆の見方をすると、それだけ米国のEVの需要が大きいということだ。私は、強気を変えない。

 

 

 ウエブナーの日程を改めてご報告しておきます。

  • 312日(月)19
  • 327日(土)14
  • 4月10日(土)14
  • 4月27日(火)19

 

募集参加へは次のようにしたらいいと思います。

 

フォレスト出版が運営するメルマガ「イマイ・キヨシ・ャーナル」にご登録いただければ、正式のウエブナーの募集が開始されてから、ご案内が届きます。

 

メルマガのご登録はこちら。(勿論無料)

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では皆さん.GOOD LUCK!!

 

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