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2021年2月22日 (月)

源義経「鵯越えの逆落し」と、いま市場で起きている銘柄選別の大転換 2021・2・21(第1052回)

源義経「鵯越えの逆落し」と、いま市場で起きている銘柄選別の大転換 2021・2・21(第1052回)

 

一般的には「一の谷の戦い」(11843月)とよばれているが、私は「ひよどり越えの逆落し」の奇襲を重要視しているので、この題にした。

 

 私が幼いころから「平家物語」を読んで(読まされて)いたことはご存じだろう。このくだりは特に好きだった。

 

 「義経は馬二頭を落し、一頭は足をくじいて倒れるが、もう一頭は無事に駆け下った。

 

 「義経は『心して下れば馬を損なうことはない。皆の者、駆け下りよ』と言うなり先陣となって駆け下った。坂東武者たちも、これに続いて駆け下る。

 

 「二町ほど駆け下ると、屏風が立ったような険しい岩場になっており、さすがの坂東武者も怖気づくが、佐原義連(三浦氏の一族)が、三浦では常日頃 、ここよりも険しいところを駆け落ちているぞ」と言うや、真ツ先に駆け下った。義経もこれに続く。大力の畠山重忠は馬を損じてはならじと、馬を背負って岩場を駆け下った。」

 

 ご存じと思うが、この義経の兵力はわずか70騎である。平家軍は8万から10万。

 

 予想もしなかった方向からの攻撃により、平家の陣営は大混乱となり、我先にと海に逃げ出した。この敗走で平氏は屋島に逃れ、源氏の大勝利に終わった。

 

 義経はやはり天才だった。誰も思いもよらない方角、しかも絶壁という悪条件を逆に利用した奇襲。

 

 今株式市場では同じように、思いもよらない大転換が起こり始めている。

 

 テーマに入る前に、目先の動きを分析する。

 

 日経平均3万円の大台乗せは、売り方の敗北である。

 

 いちよし証券高橋幸洋さんはこう述べている。

 

「(2月15日の)注目点は、21年3月限のコール30000円の動向だった。」

 私なりに解釈すると、売り方オプション1万3000枚は取り残され、3月12日のSQまで買い戻さなくてはならない。

 

 1万3000枚という数字は、各種権利行使価格の中で最大建玉残高である。

 

 結論。3月12日のSQにオプションの売り玉が買い戻されるまでは、大幅な下げはない。それどころか、前記した高橋さんによると「3万1414円まで、上げ幅を拡大する可能性がある」。

 

 では、そろそろ現在株式市場で展開している大きな変化について述べる。

 

 その前に著名なファンドマネジャーのツバイク氏が指摘した相場の大天井時の特徴をまとめておく。①投資家は極めて楽観的②PERは高くなる③流動性が減少し、干上がる④そこで金利のわずかな上昇でも弱気相場を引き起こす。

 

 現在は③は違う。ご存じの通り、昨年だけでFRB,ECB、日銀の資産は、1200兆円増加した。現在でも恐らく年率10%近くの比率で増加している。一言で言えば、カネは余っている。

 

従って、3万円に到達したからと言って、怖がることはない。あくまでも、通過点である。しかし、変化が起こりつつあることは、事実だ。

 

 では、変化はどのような形で現れつつあるのか。

 

 マーク・フアーバー博士のレポート2021年2月号の表現が実にすばらしいので再掲する。

「誰もがテスラ(TSLA)の好業績と株価が上昇したことを知っている。この数年、アナリストはテスラの過大評価に焦点を当ててきた。その結果、テスラ以外のほとんどの自動車会社がテスラに比較してどれほど「過小評価」されていることに気づかないままである」

 

 人気のある部門を狙うよりも、人気のなかった部門、例えば鉄鋼、化学、製紙、などの素材株。それに陸運、空運、証券、銀行なども市場ではほとんど無視されてきた。これらに人気が回復しかけている。

 

 日本製鉄(5401)は、1月安値1185円から1500円台まで上昇したが、PBRはまだ1以下。欠損で無配だが、会社四季報によると、2022年3月期は利益が出て、20~25円の配当に復帰する。2021年の後半以降の世界と日本経済が回復するのを当てにできる。

 

 回復しなければ?三大中央銀行はさらに金を増刷する。同じことだ。

 

同様な出遅れセクター買いは各所にみられる。上値はまだ結構大きいと考える。

 

 例えば住友化学(4005)、東急(9005)、日本製紙(3815)、日本航空(9201)

野村HD(8604)、三菱UFJフィナンシャルHD(8306)

 

同様な視点で「買い線の出ている注目株」として七銘柄を挙げているアナリストがいる。プラザ投資顧問室の代表伊東秀広さんだ。帝石(1605)、東急不動(3289)

王子(3861)、日本製紙(3863)、出光(5019)、アドバンテスト(6859)、新生銀行(8303)

 

伊東さんは銘柄探しの達人で、相場全体が下げに入りかけた時の予測に特に強い。私としては、リリーフ投手として、頼りにしている人だ。

 

 これらの銘柄に次第に人気が高まっている証拠に、出来高はいずれも増加している。どうぞこのブログの読者の皆様は、以上の銘柄をご研究ください。(注意していただきたいのは、これらは推奨ではないことです。ご投資に当っては自己責任でお願いします。)

 

 最後に、義経の名言のいくつかでシメます。

 

 「鹿も四つ足、馬も四つ足。我が乗りざまを手本とせよ」

 

 「道なくば 岩をよじ 山をつらぬいてゆくまでよ」

 

「人よりも百倍、臆病ならば、百倍、男気をふるいたたせればよいではないか」

  

 以上です。

 

つい忘れていました。3月21日に発行される「週刊現代」に座談会が掲載されます。

豊島逸夫、大木将充のお二人と私です。3万円突破で今後はどうなるか、今後の目標値、リスクの検討が主題です。ご期待ください。

 

 では皆さま。 GOOD LUCK!

 

もうひとつ。無料のウエブナーを4回開催します。

 

  1. 3月12日(金)19時
  2. 3月27日(土)14時
  3. 4月14日(土)14時
  4. 4月27日(火)19時

 

どうぞよろしくお願い致します。昨年は、合計1万4300人もの方が参加していただきました。お待ちしております。

 

2021年2月15日 (月)

アレクサンドル・デユマ「モンテ・クリスト伯」とまだまだ続く日米株価の新値更新、そして五つの落とし穴 2021・2・14(第1051回)

アレクサンドル・デユマ「モンテ・クリスト伯」とまだまだ続く日米株価の新値更新、そして五つの落とし穴 2021・2・14(第1051回)

 このブログで「世界の十大小説」を取り上げたが、古い友人から第十一位は?と聞かれた。

 私は「モンテ・クリスト伯」と答えると「ああ『がんくつ王』だな」と言った。

 

 小説家の中島梓さんが「黒岩涙香にケチをつける気はないけれど「モンテ・クリスト伯」と「がんくつ王」は百パーセント違うものである。言ってみれば手打ちの上湯麺(ジョウタンメン)とカップラーメンの差がある」と述べている。私はそのことをウロ覚えで言ったら、「お前、全巻をちゃんと読んでいるのか?」と聞かれた。

 

 そこで2月1日、九か月に一回入院している定期検診のための人間ドックに入った時、岩波文庫7冊を持って行った。いやあ、面白いの何の!

 

 中島梓さんの表現によると「物語の原点みたいな本」。うーん、何という見事な言葉だろう。(「名作52読む見る聴く」②))

 

 たしかに。誰でも知っている導入部。船長昇進直前のエドモン・ダンテスが、悪人たちの陰謀のため婚約式の夜逮捕され、14年シャトー・デイㇷの地下牢に幽閉される。たまたま囚人のファリア司祭の遺言で、途方もない宝物を手に入れて、復讐を誓う。

 

 これは、再三中島梓さんの言葉を引用すれば、「単なるオードブルにすぎない」。

 

 カタキ役の三つの家庭内部での複雑な人間関係があり、それぞれの物語が入り組んで、次から次へとヤマ場が盛り上がる。

 

 スープもサラダも魚も肉も、美味しいの何のって!一口ではとても説明しきれないが、私はデユマの話術の巧みさに、お釈迦さまの掌の上の孫悟空のように引っ張りまわされる楽しみを味わった。

 

 出来すぎの偶然また偶然のストーリーも言うだけ野暮。物語にひたる楽しみかわからない人は不幸だ。

 

 ではイマイさん、何でこのブログにエドモン・ダンテス、いやモンテ・クリスト伯を引っ張り出したの?

 

 私なりの「復讐」です。

 

 9日のテレビを観ていたら「バブルの崩壊は近い」と予言する学者さんがいた。また某行のエコノミストも、同様な警告をしている。

 

 私に言わせれば飛んでもない間違い。株の根幹をわかっていない。当分、日米ともに中長期の株価上昇は目に見えていると観る。

 

 確かにいつかは相場は崩れる。その時に予言者面してこの学者さんは出演するのだろう。番組の担当者は、上司に点数を稼げる。アホなことだ。

 

私の強気を順序だてて説明する。

 

 第一に、カネがいぜん余っている。昨年の世界のGDPは、700兆円もダウンしたが、三大中央銀行((FRB、ECB、日銀)は1200兆円のカネをばらまいた。これで信用不安になるのを防いだ。今年に入っても、少しペースは落ちているが、総資産は全体では、年率10%近い増加を行っていると、私は観る。

 

第二に、世界中でインフレが起きていない。当然、金利はきわめて低く、欧州ではほとんどマイナス金利。コロナ不況対策の財政出動が始まっても金利の負担は少ない。米イエレン財務長官は50年物国債を検討中。ECBも日銀もいずれ追随して、巨額の財政負担を中央銀行引き受けで消化する作戦をとるに違いない。景気刺激は大型化しているし、次の手も打てる。

 

 第三.ワクチン注射の世界各国での開始。それに「いつまでもコロナ大不況は続かない」という前途についての明るい見通しは、世界中で共有されている。当然、明るい兆しが少しでも出てくれば、株価は反応する。

 

 カネは余る、信用不安はない。投資先は限られ、前途には希望がある。折しもデジタル化、グローバル化、そして米中対立を材料としてサプライチェーンの再構築化がある。これらを背景に、5G,DX等々のイノベーションが開花しつつある。

それでも弱気筋は、HFの倒産か大量の解約を懸念する。理由は確かに、ある。

 

 先日から、ヘッジファンドの売っている銘柄にロビンフッダーたちの集中大量買いがあり、大手HF会社いくつかが巨大な損失を被った。

 

 私は60年間、株式市場では弱い者を叩くのが一番儲かるという冷たい市場論理が勝利するのを何回も見てきた。それの再来にすぎない。ロビンフッダーがいること自体がバブルを意味すると私は観ているが。

 

 一方、バブルの象徴のロビンフッダーの没落を起こすような激しい規制が、株価全体の暴落を引き起こすという論者もいる。バカなことを言っちゃいけない。現在展開しているのは「対コロナ戦争」である。国の士気にかかわる大暴落を好む政治家がいるはずがない。規制は、ほどほどだろう。

 

 2月8日付のパルナソス・インベストメントのストラテジー・レポートを読んでいたら、マーク・ファーバーさんの名が出てきてびっくりした。彼が来日したときに私は会っているし、定期的にメールまたは 画面で情報を頂いている。

 

ファーバーさんの名を一躍有名にしたのは、1987年の「ブラックマンデー」を予測したこと。来日した時には、日本株のバブルは8000円割れまで行かなければ収まらない、とした。これも的中。要するに予測の大名人なのです。

 

では、ファーバーさんは今回どのような予想をしているのか。宮島秀直ストラテジストの表現を借りれば「19年米中摩擦以前の水準まで改善」。心配は不要です。

 

実は私は新情勢が日米で発生しているし、前記した間違った見方に反論するため

新著を準備しています。

 

 一流のテクニカルアナリストとの座談も加え、銘柄中心の1冊に仕上げるつもりです。ご期待ください。

 

 では、バブルが破裂する(としたら)ブラック・スワンは何か。五つ、ある。

 

第一が習近平にからんだ何らかの大変化。米国への攻勢(台湾?尖閣?)。

 

第二は東京地下直下型地震、又は南海トラフ。

 

第三は三極中央銀行の「金融の平常化」、つまり放出していたポンプの蛇口を閉める。これは効く。

 

第四は、原油、食糧価格の高騰。金利上昇というこの相場の「大敵」の復活。やや兆候が見える。

 

第五は、バイデン大統領の息子のハンター・バイデンのからんだ汚職問題への特別検察官の報告の公開。その後のゴタゴタ。

 

結論を言います。私は強気です。

 

 いよいよ終わりにします。シメは「モンテ・クリスト伯」の最後の一言。

「待て、しかして希望せよ!」(山内義雄 訳) 

 

では皆さん、GOOD LUCK!!    

2021年2月 5日 (金)

映画「サンダーボール作戦」と容易でない中東情勢とロビンフッダーたちの起こす株価乱高下 2021・2・7 (第1050回)

映画「サンダーボール作戦」と容易でない中東情勢とロビンフッダーたちの起こす株価乱高下 2021・2・7 (第1050回)

 

 実は007ものの大ファンで、全部のDVDを持っているが、やはり初代のショーン・コネリーがずば抜けていい。脂ぎっていて男くさく、それでいてダンデイ。

 

 だから、次のようなやり取りが大いに「そうだろうなあ」ということになる。

 

 ボンドが悪玉の射撃の練習をしているのを見てボンドが言う。

「これは女性用の銃ですね。」

「その通りです。銃に詳しいようですな。」

「いや、女性の方を少々。」

 

 お話の方はNATOから原爆を盗んだスペクターが英米から大金を脅し取ろうとするのをボンドが防ぐ、といういつも通りの破天荒なもの。私には冒頭の3分ほどが特に面白かった。

 

 自分の同僚を殺して敵をその邸内で殺したボンドが、個人用小型飛行機で飛んで逃げる。追いかけてきた敵の部下を車の後ろから大量の水ですっころがして逃げる。何とも奇想天外で、大いに痛快だった。

 

 今回このブログでこの映画を取り上げた理由は、ボンドを演じたショーン・コネリーさんの死去を悼むのと。もう一つは我々がつい忘れがちな「危機」をこの007シリーズが取り上げていること。

 

 私はバイデン政権のエネルギー政策が案外原油高につながる、と予想して専門家に聞いたら、意外に強い反応があった。

 

 経済産業研究所コンサルテイングフローの藤和彦さん。ご意見をまとめると次の通り。

  1. バイデン新大統領はイラン核合意に復帰する。制裁により締め出されていたイラン産原油が日量200万バレル超、市場に出る。これはイランの手元資金が潤沢になることを意味する。
  2. 従って、イラン情勢の変化により原油価格の高騰リスクが高まる。現にイランの介入強化と思わせる事件が起きた。

1月23日と24日の二日、サウジアラビアの首都リヤドでドローン攻撃があった。これはフーシ派が行うのが通常だが、今回はイラクの民兵組織の一つが犯行声明を出した。当然武器はイラン産であり、気の早い情報筋には、かつての、イラン対イラク戦争の再燃を懸念する向きもある。(終わりの部分は私個人のものです。念のため)

 

 さらに、別の商品アナリストは、バイデン政権のエネルギー政策そのものが、原油相場急騰を招く可能性あり、と警告している。

 

 マーケットエッジ代表の小菅勉さんだ。ご意見を次にまとめた。

 

 「バイデン大統領は、連邦政府の所有地において原油・天然ガス鉱区の借地権売却を一時停止する方針。近く正式発表になる予定、とか。

 

 なたシェールガス開発のキメ手になっているフラッキング(水圧破砕)に対して規制される公算は大きい。勿論、これは連邦政府所有地への規制であり、私有地ではない。

 

 しかし米国の原油生産の約一割が連邦政府の保有地で行われている。影響を軽視することはできない。

 

 こうした動きは、原油相場に対しネガテイブな影響を与える。しかし、中長期では、逆の影響もおおいにある。

 

小菅さんは「供給サイドの制約を急ぎすぎると、原油需給バランスに不測の混乱が生じ、原油相場は逆に大きく上昇する可能性がある」と警告を発している。

 

 以上二人のプロのご意見をご紹介した。

 

 おわりに、最近、私に寄せられている質問を紹介し、その答えを私なりに申し述べたい。

 

 「NY株が、何であんなに乱高下するんですか?」

 

「個人投資家が最近好んで使うロビンフッドというアプリのイタズラである。有力ヘッジファンドのカラ売り情報がネットで伝わると、この「ロビンフッダー」たちは群れを成して動き出す。

 

ではどのくらいのロビンフッダーがいるのか。HF情報では数百万人いる。ㇿッダウンの給付金で、手元資金がある若者が、手数料はゼロ、預金もいらず、しかも超値嵩株は何人もの注文をまとめて買える。ロビンフッド・マーケッツ社は大量の注文が出せるので、ブローカーからリベートをとる。やられるHFを除けば、いいことばかりだ。

 

最近話題になった例をひとつあげる。空売りをした大手HFがロビンフッダーにやられたケースだ。売ったのはこの業界では有名なプロトキン氏。

 

 発行済み株数に対するカラ売り比率を見ると、やられた対象銘柄のGameStopで151・8%、レバレッジをかけたカラ売りを行ったためだ。ところが、ロビンフッダーたちに買いはものすごく、連日数十%の株価高騰。買戻しが不可能になりかけたので、他のHFから救済資金を入れた。

 

1月29日のダウ3万ドル大台割れは、ロビンフッダーへの規制が出るとの観測からだ。

 

 折しもSEC新委員長が決まった。ゲンスラ―氏はロビンフッドの現状を問題視していると伝えられている。まあ、当然のことだが。

 

ただ、ロビンフッド側もさるもの。規制担当の幹部にルーカス・モスヴィック氏、最高法務責任者にダン・ギヤラガー氏。ともにSECの元最高幹部だ。一筋縄では行くまい。

 

先週のNY市場はロビンフッドへの何らかの規制が出る前に、益出しをしようとしている臆病な機関投資家が売りを出した。とくに年金勢は昨年高収益を上げたHFへの解約を大量に出した。しかし売り注文はピークを迎えた、と私のNYの情報源は先週、話してくれた。現にNYダウは勢いを取り戻しつつある。

 

では今後ともNY株高は続くのか。

 

問題は、もうカラ売り銘柄の98%は過去三か月で値上がりしたことだ。ゴールドマン・サックスのアナリストは「これほどのショート・スクイーズ(カラ売りの買戻しを狙った買い出動)はこれまでになかった」と警告している。もうタネはなくなった、と言っているのだ。(この部分はSAIL代表の大井幸子さんの資料に与った)。

 

SECの規制がどんな内容なのか。何人もの民主党のベテラン議員が問題視し厳しい規制を主張し始めた。暴落を恐れて緩い規制を(恐らく)主張しているバイデン政権との水面下での折衝が行われているのだろう。数百万の若者に損害を与えるほどの厳しい規制を断行できるか、どうか。しかも、まだ米国社会全体が、コロナによる不況の時期に。

 

結論。 依然私は、強気です。シロウトは儲かっているうちは買いを止めないから。

 

先週私は人間ドックで入院するのでお休み、と予告したが、パソコンが目の前にあると、習慣というか、貧乏性というか、ご覧のとうり書いちゃった。余分なことですが。

 

 

最後にもう一つ、余分なことを書く。私はブロッコリーが好きだが、007シリーズの制作者のアルバート・ブロッコリーのおじさんが、カリフラワーを改良して作ったとか。アイデアはこの人の家系らしい。

 

では皆さん、お元気で。   

GOOD LUCK!!

 

 

2021年2月 1日 (月)

バルザック「ゴリオ爺さん」と米中対立の狭間で急成長する新興国への投資 2020・1・31(第1049回)

バルザック「ゴリオ爺さん」と米中対立の狭間で急成長する新興国への投資 2020・1・31(第1049回)

 

サマセット・モームが選んだ「世界の十大小説」をご存じだろうか。作品名だけ列挙する。 

①トム・ジョーンズ②高慢と偏見③赤と黒④ゴリオ爺さん⑤デビッド・コパフィールド⑥ボヴァリー夫人⑦嵐ケ丘⑨カマラーゾフの兄弟⑩戦争と平和

年寄りの自慢話と思ってあきらめてください。私は浦和高校在学中に、全部、読んだ。(そのせいか1年浪人したが)。映画好きの私は、この十大小説が、映画化されると必ず観に行った。「赤と黒」のジェラール・フイリップ、「戦争と平和」のオードリー・ヘップバーン、適役でよかったなあ。

 

、山一証券経済研究所NY支社長でホテルに長期滞在している時「戦争と平和」を再読して「こんな面白い小説だったのか!」と驚嘆したのを覚えている。

 

 さて「ゴリオ爺さん」だ。私としてはバルザックの膨大な作品群の中では「従妹ベット」「知られざる傑作」「絶対の探求」「あら皮」の方が好きだが。

 

 何でこの作品をブログに書くのか。理由はカンタン。資産家の老いたオヤジを貴族に嫁がせた娘ふたりが食い物にし、最後は老人を破産に追い込む悲惨なお話だからだ。(あらすじは省略させて頂きます。)

 

 かつて英国やフランスに日本株の売り込みで訪問した折、7~8%成長率が普通の国だと私が話し始めると、(そんな段階だったのです。当時は)。さすがにいやーな顔は我慢したが、根掘り葉掘り成長の理由を聞かれ、最後に「やはり新興国は勢いが違うなあ」と言われた。86歳の私は老人の若者に対する羨望が良くわかる。

 

 あれから50年。今や我が国の方が昔の英国とフランス。つまり、老人だ

 

それを納得させてくれたのが,昨2020年の成長統計だ。

 

 みずほ総研の「みずほ新興国クオータリー(2020年12月11日付)によると、世界全体の実質成長率がマイナス4・4%という大不況の中で、プラスになった国はわずか三か国。

 中国 プラス1・9%

 ベトナム プラス 2・8%

 台湾 プラス2・6%

 

ではイマイさん、この三か国がおすすめですか?わたくしはある情報筋から、今年は反習近平勢力の力が増し、習の近辺にはゴマすりばかりなので、何が起こるかわからない、と聞いた。それに加えて、バイデン政権の出方もまだ不明。

 

 そこで中国関連への投資は、いまのところは控えている。

 

ただし、構造的な背景のほかに、新型コロナ肺炎の抑え込みに成功していることも大きい投資に対する魅力だ。

 

百万人当たりの感染者数で示す

中国62人

ベトナム16人

台湾37人

 

ちなみに日本は2736人、欧州ではベルギーは5万8898人、チエコに至っては8万5574人、米国7万5368人。アジアではシンガポールが1万81人。

 

 

 一方、台湾、ベトナム双方とも、米中新冷戦のよるメリットがあることは、連日の報道で明らかである。

 

 前述のみずほ総研の予測は2021年。

 

台湾  プラス3・4%

ベトナム プラス7・3%

 

 もうひとつ。米中新冷戦での受益国はインド。この国はあるエコノミストによると2030年には、現在の日本並みのお経済大国になる。

 

 過去3年、2018年~2020年のインドの成長率推移を示す(前述のみずほ総研資料による)

2018年プラス6・8%→2019年プラス4・9%→2020年マイナス4・5%

一方、予想の方は2021年プラス8・8%。これは新興国全体の第一位。

 

 この三カ国を含めた新興国14カ国の世界経済に対する比重は、2000年の20%が、現在の40%まで、上昇した。

 

もはや新興国への投資を財産の中に加えることは、絶対に必要だと私は思う。ポートフォリオの最大の比重は日本株であることは、もちろんだが。

 

 私の「相場ウラ読み」で最近参加された方は35歳の自営業者がおられる、私はイデコを通じて投資した方がいい、とだけ申し上げた。そこで研究すべき投信を三つご紹介します。(推奨ではありません。念のため)

 

  1. UBS ETF MSCI アジア太平洋(除く日本)コード1390
  2. 日興アセットマネジメント 上場インデックスファンド 海外新興国株式(MSCI EMERGING)コード1681
  3. 野村アセットマネジメント NEXTFUND新興国株式・MSCIエマージングマーケット・インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信 コード2520

 

以上で終わりだが、先週に続いて米国の大ファンドマネジャーのフィリップ・フィッシャーの言葉で最後をシメたい。

 

「株式の買い付けさえ正しく出来れば、投資の仕事はほぼ終わったと考えてよい。

保有し続けるのが、最良の策である」

 

なお、FMヨコハマ(84・7メガヘルツ)の「バリエヨコハマ」に出演しました。

2月7日、14日。9時30分から10時まで、どうぞよろしくお願い致します。

 

 最後に一言。わたくしは来週、9カ月に一遍入院して検査する人間ドック入りなので、よほどの事件がないかぎり、このブログは一週間分お休みします。悪しからず(ボイスメッセージのウラ読みは続けます)。

 

どうぞ皆さまお元気で。   GOOD LUCK!

 

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