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2020年2月 3日 (月)

映画「アウトブレイク」とコロナ肺炎を材料としたヘッジファンド売りの終息期とここで儲かる投資作戦 2020・2・2 (第997回)

映画「アウトブレイク」とコロナ肺炎を材料としたヘッジファンド売りの終息期とここで儲かる投資作戦 2020・2・2 (第997回)

 

ダスティン・ホフマン主演の1995年のこの作品は、ウィルス・伝染病・映画の三項目で調べると、必ず出てくるパニックもの秀作。今回の新型肺炎の流行と共通点が結構あるので取り上げる。

 

「アウトブレイク」とは「病気の感染が爆発的に拡がること」。よくいわれる「バンデミック」とは「致死性の高い感染症の世界的な発生」で、アウトブレイクの一段階上の、より深刻な状況を指す。

 

今回のコロナウィルスも、その源は武漢バィオセィフティー研究所らしい。同研究所開発中の病原体と、いわゆる新コロナウィルスの遺伝子配列を比べると96%%一致。

宮島忠直さん(パルナソス・インベストメントのチーフストラテジスト)の資料によると前記の96%一致のほかに

 

  1. SARSと同様、実験用サルが病原体とともに逃走。感染源となった可能性。
  2. 中国政府は、情報開示は遅れたうえ、外国ヘの軍事機密をできる限り隠ぺいしようとしている。
  3. この結果、ワクチン生成には世界各国の研究機関が協力して三か月、かかる。しかし中国が自国の研究所の関与を認めないため、国際協力が遅れる可能性がある。

 

この現状は、全く映画と同じ。

1977年にザィールの部落で原因不明の出血が出、多数の死者を出す。現地を訪れたアメリカ陸軍の感染者の血液を採血した後、燃料気化爆弾を投下して、地上から抹殺する。

 

 時は流れ、ふたたび同じ地域で、未知のウィルスによる出血熱が発生。研究チームのサム・ダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)が現地を訪れるが、時すでに遅く村は全員死亡。警戒通達を要請するが却下。実はすでに陸軍は秘密裏に、このウイルスを使った生物兵器の完成途上だった。

 

 一方、アフリカから一匹のサルが密輸入され、密売人がカリフォルニア州沿岸の田舎町のペットショップに売りつけようとするか失敗。サルを森に放してしまう。この密売人から始まって、次から次へと飛沫感染によって「アウトブレイク」してしまう。

 

 ここから隠ぺいしようとする陸軍上層部とサムの対立。ついには77年に使った気化爆弾の再使用を阻止しようとするサムが、爆撃機の操縦士を説得。ついには中間管理職の准将が立ち上って、悪の権化の少将を逮捕。一方サムが見つけたサルから血清をとって、病人たちは回復してゆく。

 

 事実の隠ぺいは今回の中国も同じ。違うのは習体制への反発が押さえつけられていることだけ。

 

 問題は映画では全く語られなかった経済と、株価へのインパクトだろう。

 

 野村総研の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは訪日観光客数から「GDPは24750億円、045%押し下げられる」と述べている。

 

 木内さんの前提をまとめる。①2003年のSARSと数字を合わせる②同程度の影響が今後1年続く。

 

 2003年当時、訪日中国観光客はマイナス130%、訪日観光客全体では154%であった。

 

 ただしSARSの場合、数か月程度で比較的短期間だった。わたくしは1年かという前提は永すぎると考えると、木内さんも同じらしい。前期の数字の半分か、それ以下ではないか。

 

 日本だけでなく、世界ではどうか。ソシエテ・ゼネラルは「世界の株価は10%下落」というシナリオを発表している。

 

 また米国誌「ビジネス・インサイダー」の記事によると、昨年秋のモデル分析でジョンズ・ホプキンス健康安全センターのエリック・トナー氏は、コロナウィルス関与による世界経済への影響を予測している。

 

 それによると、感染開始から1年後6500万人が死亡。株式市場は20%から40%下落、世界のGDPは11%急落する。

 

 いくら何でも少々オーバーじゃないか、と私でも思う。しかし、大和総研主席研究員の斎藤尚登さんによると、SARS時の体験は次の通り。

 

「(2003年当時)筆者は北京に駐在していたが、レストランには閑古鳥が鳴き、5月の連休中のある高級ホテルの稼働率は一ケタに落ち込んでいた。」

 

 しかし、斎藤さんは、こうした打撃は一時的で、V字型回復があったことを指摘している。「20035月に前年比43%増に落ち込んだ小売売上は6月には83%増に回復。また中国の200346月の実質成長率は91%と、13月期の111%から落ち込んだが、7^~月期、1012月期ともに100%成長で景気への影響は一時的だった。

 

 なるほど。昔から言われている「災害に売りなし」だ。

 

しかし現在は朝から晩まで、やれ手洗いやうがい、ヒト前に出るな、マスクをしろ、年寄りは特に注意しろ―、恐怖をアオる番組ばかりやっているテレビと、ヘッジファンドの先物売りで下落している株価を見ると、やはり恐怖が先に立つ。ヘッジファンドもそこいらを狙って、エアライン、鉄道、インバウンド関連の化粧品、ホテルと狙い打ちしている。

 

 しかし、彼らの運用成績評価時期と、貸し株返済を考えると、せいぜい3月、それも中旬までだろう。そこいらが精いっぱい。機関投資家は3月末の水準を気にするが、まあご心配なく。従来の私の主張通り、6月まで高い。

 

 映画のセリフから、サムが部下に言う。「恐怖を恥ずかしがってはいけないよ。恐怖を感じないヤツとは仕事をしたくない」。

 

最後に一仕事。宮島忠直さんの、前記のレポートによると、次の4銘柄が「救命銘柄」

として挙げられている。

  1. ホギメディカル(3593)サージカル手袋世界一
  2. 米国ダナバー(DHR)
  3. 日本光電工業(6819)生体情報モニターで世界一
  4. ドイツ・プレゼニウス・メディカル・ケア

 

勿論、売り込まれた銘柄の反発狙いが、最良の作戦。 タイミングは私のボイスメッセージ「今井澂の相場ウラ読み」をお聞きください。

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