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2020年1月14日 (火)

映画「パラサイト 半地下の家族」と安倍・トランプ・中東・株価(第994回)2020・1・12

映画「パラサイト 半地下の家族」と安倍・トランプ・中東・株価(第994回)2020・1・12

 

 韓国が嫌いなので本当は見たくはなかったのだが、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞して、世評が高い。

 

 まあ仕方なく見た映画だったのだが、とんでもない誤解だった。まぎれもない傑作で、一見の価値は十分なエンターテインメント。

 

 コメデイでもありサスペンス。それにアクション。冒頭にポン・ジュノ監督が「お願い」として中盤以降のストーリーを語ることお控えください」と、あるので、物語はほんの序の口のご紹介に止める。

 

 過去にたびたび事業に失敗、計画性も仕事もない父、いじめに見えるくらい強く夫にあたる元ハンマー投げ選手の母。大学受験に三回も落ち続けている息子。美大を目指してもうまくゆかず、予備校に行く金もない娘。この四人が貧しく半地下の家に暮らしている。

 

 浪人中の息子が名門大学に通う友人から、IT企業の経営者で富豪の娘の女子高校生の家庭教師を依頼される。受験のプロと偽って授業を見せ、人の良い若い妻から信頼をたちまち獲得。末っ子の男の子の美術家庭教師に自分の妹を推薦し、成功する。

 

 次いで父は運転手、母は家政婦として、別の名でIT企業の経営者の家庭を「侵略」してしまう。

 

 そこから意外や意外、途方もない展開があるのだが、前記の事情で書けません。映画館でご覧ください。

 

 私は経営者家庭の夫妻が、半地下住宅で暮らすキム一家にやすやすと「寄生」されてしまう。これを見ていた私は、あまりにも簡単にダマされて、他家に情報を求めるとかウエブで調べるとか、ヘッジが必要なのに、まるでしない。結果、豊かなバク家は、労働はすべてキム家に「寄生」してしまう。

 

 「ヘッジ」といえば、マーケットでは裁定取引とか分散投資とか、いろんなテクニックがある。しかし、私はいわゆる専門家が自分の地位を守るために、主張をぼやかし足り、逆にオーバーに言ってヘッジするのが気になって仕方がない。

 あるいは拡大解釈してヒト様を驚かせて新聞の見出しになるべく、ストーリーを作り、マスコミを抱き込むヘッジ。いくつものシナリオを述べて結論も明示しないヘッジ。などなど。

 

 私がヘッジしているなと感じたのは安倍首相の1月7日帝国ホテルでの時事通信グループの新年互例会でのスピーチ。

 

 解散を匂わすため「桃栗三年、柿八年」と述べて聞き耳を立てさせて「ユズは九年で成り下がる」で笑わせる。その後に「梨はゆるゆる十五年」で煙に巻いた。結局何もわからない。話術として、冴えてるな、と感じた。

 

 ヘッジのオドカシ型は1月8日に伺った外務省元高官のスピーチ。中東情勢で、米対イラン関係の悪化で深刻な局地戦の拡大と長期化を予測した。

 

 私が「トランプはバカじゃない。大統領選の年に戦争を始めるワケがない」と質問したら、急に機嫌が悪くなり、さっさと退場してしまった。

 

 ほかにも1月急落説を主張していたストラテジストは、7,8日は天下は自分のものという顔をしてCATVに出たが、その後はパタリ。

 

 その中で私が感心したのは、パルナソス・インベストメントの宮島忠直ストラテジストだ。

 

 宮島さんは、トランプ演説の直前の1月6日のレポートで「スレイマニ少将爆殺でもイラン軍が爆走する可能性は限定的」として、極めて冷静な反応を示した。

 

 8日のトランプ演説の後の1月9日には「8日にイラン側から、米国がさらなる報復しない場合は、イランは攻撃しない」と回答したと述べた。

 

 同時に私が感心したのは「第三次世界大戦への徴兵を恐れた米国民(特に親)が政府徴兵登録検索サイトに殺到、同時にトランプ支持率が急低下したことが、政権を動かした」とのウラ話まで紹介していることだ。この人の情報の質の高さを示している。

 

 一方、株価の動向について、大発会の大幅下落は、七分の五の確率で、大幅上昇の年になる、と、これまた冷静に予測したテクニカルアナリストがいる。

 

いちよし証券の高橋幸洋さんだ。

 

 高橋さんは大発会が300円以上下落した年は1970年以来七回。

  1. 1988年の346円安
  2. 1998年の301円安
  3. 1999年の406円安
  4. 2008年の616円安
  5. 2014年の382円安
  6. 2016年の582円安
  7. 2019年の452円安。

 

これに本年の452円安が加わるが、過去7回の年間騰落率を見ると、2回のマイナスは1998年と2008年。いずれも金融危機が発生している。

 

 これを含めて全体では7・27%上昇、2回のマイナスの年を除くと20・47%の上昇。

 

 結論として2019年終値の2万3656円から、少なくとも7・27%上昇の2万5376円。

上昇した5年の平均20・47%を当てはめると2万8499円が期待される。

 

株価の位置関係は異なるものの「昨年の大発会と翌日の日経平均の動きは非常によく似ている」と高橋さんは言う。ご本人は2万9000円台を予想している、と私に述べた。ゴールデンクロスが発生した、と私に教えてくれたのもこの人だ。

 

 日経ヴェリタスの昨年1月6日付のアンケートを見ると、年末または11月の2万4000円を的中させたのは7人。80人中一割に満たない。NYダウの方はわずか3人。やはり予想は難しい。ヘッジしたくなるのもわかる。自分の地位を守りたいだろうから。

 

 最後に最大のヘッジの例をご紹介ししよう。

 

 私のブログの991回で指摘した「トランプ→ペンスの政変」である。機関投資家はトランプ再選をメインシナリオ、ペンス昇格をサブシナリオとして、キャッシュに近いMMFを3兆6000億ドルという空前の規模で保有、同時に金先物へのヘッジを行っている。最近は100ドル紙幣が大量に行方が分からなくなっていると聞いた。

 

 「映画のセリフから」は今回はありません。いいものは勿論あるが、ストーリーのカン所に絡んだものが多かったので。ご勘弁ください。

 

 代わりにエンドロールでの歌詞。「胸いっぱい深呼吸しようと思ったら、PH25の空気が流れ込む」。いまの韓国の状況を描いている。韓国の問題についてはいずれ又。

 

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