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2020年1月 6日 (月)

映画「男はつらいよ お帰り寅さん」とNYダウ3万2000ドルを予告したホワイトハウス 2020・1・6(第993回)

映画「男はつらいよ お帰り寅さん」とNYダウ3万2000ドルを予告したホワイトハウス 2020・1・6(第993回)

 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 昨年は米中覇権争いのいわば初年で、一昨年末のドカンがあったせいか、一年間大幅下落の予想が絶えませんでした。しかし、私の強気一貫見通しは、幸いにも的中いたしました。本年は夏まで強気。恐らく年後半に「ドカン」があると見込んでいます。

 

 今日は初めて寅さんものを取り上げました。

 

 意外と思われるかもしれない。しかし、私は映画ファンのくせに寅さんものは、今回の50作目が初めてである。本心を言うと渥美清がどうしても好きになれなかったからだ。眼で演技できないので、できるだけセリフでゴマ化そうとするのが、やり切きれなかった。

 

 実はわたくしはシロウト劇団で、劇作、演出をやっていた。スタニスラフスキー・システムにかぶれていたので、作り物めいた主人公に共感を覚えなかった。そして、これが最大の理由だが、第一作、第二作当時、アメリカに出張して封切を観そこなったこと。

 

 山田洋次督にはTBSのサンデーモーニングでご一緒して、ハナ肇主演のバカ丸出しシリーズを褒めたら、とても喜ばれて、話が弾んだことを記憶する。もちろん番組の後のコーヒータイムだったが。とても魅力的なお方で、この方ならスタッフもついていくだろうな、と思った。

 

 私は、今、猛烈に、これまで寅さんものを観なかったことを反省している。それほど、この50作目の寅さんは魅力的だ。またセリフも味わい深い。

 

 例えば甥の満男(吉岡秀隆)との会話。「人間は、何のために生きているのかなあ」「え?うーん、何と言うかな、ほら。ああ、生まれてきてよかったなって思うことが、何遍かあるじゃない。ねえ、そのために人間、生きてんじゃないのか」。

 

 この映画を観るまでは、陳腐なセリフと思っていた。しかし寅さんの声で生き生きと語られるのを聞いたら、その説得力に驚いた。

 

 ついでにパンフレット(なんと1200円!)を見た。実はゴクミが実は今回が50回中6回目の登場なこと。お話はこの元美少女のイズミ(後藤久美子)と満男とのほろ苦いラブストーリーを軸とし、回想部分に寅さんが顔を出す。そこが見せ所だ。

 

 カンどころで寅さんが出てくるように、実は年末にホワイトハウス高官が顔を出して、重要な発言を行った。そのなかにNYダウ3万2000ドルを予想し、しかもトランプ大統領がこれを認める発言をしたのが注目されている。

 

 その発言はピーター・ナヴァロ補佐官。前大統領首席戦略官のスティーブ・バノン氏がホストをつとめるポッドキャストに年末に出演、次の主張を展開した。ナヴァロ氏の発言をまとめるとー

  • 中国は「国家の支援を受けた資本主義」モデルであり、あらゆる種類の不公平な補助金をエンジョイしている。ダンピングも可能だ。
  • 年間数千億ドルもの知的財産の窃盗。技術移転の強要。通貨操作を武器に、米国製造業の競争力を弱体化させた。
  • 本年の米国成長率は2%よりはるかに3%に近い。
  • 米・メキシコ・カナダ協定が承認され、FRBが金利をさらに引き下げるという前提で予想する。NYダウは容易に3万ドルを超え、3万2000ドル。ただしボーイングが向かい風に直面しているのでナスダックの方が上昇率は大きい。この発言にトランプ大統領は賛意を示した。

 

私はこれが正しいとは思わない。逆にそこまで行けば、現在私が予想している「ドカ」が「ドカン」つまり2割かそれ以上の下げになるだろう。

 

 では日本は?私は6月から8月が天井で2万7000円近辺を目標にしている。もちろん不確実性の時代なので、随時変更の可能性があることは、お許しいただきたいが。その近辺でNY株に転機があると、読んでいるからだ。

 

 問題は、米FRBが金融緩和を続けた場合、日銀が手を打てず円高に追い込まれること。また民主党候補がトランプ再選をはばんだ場合。政治的ドル安政策をとった場合だ。

 

 ビッグマックを使った英エコノミスト誌の方法だと、1ドル69円が妥当値であることは注目されるポイントだ。

 

 最後に寅さんのセリフから。「俺ア今日ついているんだ。つきは逃がしちゃいけねえ。それが渡世人(とせいにん)というものよ。」私は自分がツイていると思うので、このツキは逃したくないと願っています。

 

  追加でさらに一言。米国は1月3日にドローンでイランの軍事トップを殺害。これで原油価格は上昇し、NYダウは233ドル下げ。前日は米中関税戦争の(おそらく一時的)休戦が好感されて330ドルの上昇をみたが、打ち消した形となった。

 

  しかし、ちょっと考えればこのNYダウの下げは、単にびっくりしただけ。何といっても現在のアメリカはエネルギーの輸出国である。価格上昇そのものはプラス材料。これに対し、日本はマイナス。上値は多少抑えられるだろう。

 

  むしろ私は、この攻撃を含めて、米軍が新しい形での戦争に対する能力を示し始めことが、もっと注目されてよいと考える。国防関連企業の株価の上昇がこれを示す。レイセオン(RTN)、ゼネラル・ダイナミックス(GD)、ノースロップ・グラマン(NOC)、ロッキード・マーチン(LMT)など、チャートを見ると、新高値を更新中。

 

  金価格の方は、先週申しあげたとおり、新値更新に向けてまっしぐら。QE4の威力が大きい。

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