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2019年10月21日 (月)

ミュージカル「ラ・マンチャの男」と日経平均の底値と反転とそれぞれの目標値(第983回)2019・10・19

ミュージカル「ラ・マンチャの男」と日経平均の底値と反転とそれぞれの目標値(第983回)2019・10・19

 このミュージカルは松本白鴎丈が染五郎、幸四郎時代から、私は56回観ている。一回はアムステルダムの国立劇場で、ブロードウエイからの派遣スタッフによる上演だった。

 

 とにかくこの作品のテーマである「見果てぬ夢(The Impossible Dream)」が素晴らしくいつでも元気をもらえる。あとタイトル曲の「われこそドン・キホーテ」もいい。

 

 曲だけではない。脚本も素晴らしい。ディル・ワッサーマンの作で、セルバンテスが小説「ドン・キホーテ」を着想したのはセビリアで入牢している時だったという事実をもとにしている。

 

 このミュージカルは多重構造になっている。作者セルバンテスと牢獄の囚人たちの「現実」、作者と囚人たちが演じる劇中劇での田舎郷士アロンソ・キハーナの「「現実」、そしてそのアロンソの「妄想」としての騎士ドン・キホーテ。

 

 ドラマの最後に田舎郷士アロンソとして死にかけていたが、従者や宿の下働き女などが駆け込んで元気を出し、ドン・キホーテとして死ぬ。

 

 私のブログの愛読者からご存知と思うが、私は今月24日が買い場になるという予測を何回も申し上げている。その前に(暗黙のうちに)下げがあるという前提があるのだが、1012日のNYダウ900ドルの下げにお付き合いして、23日に合わせて4540円の下落があったが、18日に22492円と、年初からざっと1000円上昇している。

 

 材料面では101011日の米中閣僚級協議でごく一部にせよ合意に達したことが素直に好感されたこと。日経平均については円安でプラスしたと思われる。

 

 私は来週から今回の上昇の過熱感の訂正が始まると観ている。理由は次の通り。

  • 10月18日は一時200円高だったが、22500のカベ(コールオプション取引権玉33000枚)に跳ね返され、結局40円高が終わった。
  • 騰落レシオが一般に言われて買われすぎの120%を超えた。24日移動平均は16日に129%、18日でも125%、調整安が今週発生しても少しもおかしくない。
  • 日経平均のチャートを見ると、上昇過程で三つのマドが空いている。上げ相場の中のマドは、その後株価は反落し、マドを埋める動きになりやすい。仮に三つのマドをすべて埋めるとなると、日経平均は21600円まで下落してもおかしくない。
  • これまでの上昇は、ヘッジファンドなどの買戻しが中心であること。

 

一方、底値が付いた後の上昇を私が確実と考える理由は次の通り。

昨年1月以降の日経平均の調整期間はすでに22カ月経過しおり、ダメ押しがあれば価格面の調整が一巡し、明年以降再び長期上昇基調への転換が期待できる。

 

 材料面では、以前から私が予想している超長期の建設(投資)国債の発行を財源としての大型補正予算。これは生保がイヤがっているらしいので、日銀が中心となって引き受けすればいい。

 

 外国人とくにヘッジファンドは、米民主党のエリザベス・ウオーレン候補の台頭による反ウォール・ストリート、反富裕層、反IT巨大企業に恐れをなしている。ウォーレン大統領になれば、25%はダウ平均が下落するという予測が流れているそうな。そこに16日の9月米小売売上高が予想の前月比02%増加が現実には同0・3%減少となり、そこで79月期と10~12月期GDP成長率が1%台半ばに落ち込むとの予想が多くなった。

 

 NYがこの状況ならば、日本もダメと誰でも考える。しかし超長期債による不況の深刻化防止が行えるという条件付きだが、かなりな上昇を私は見こんでいる。具体的な数字の「当たり屋」のご意見を紹介しよう。

 

 テクニカル・アナリストの「当たり屋」の三菱UFJモルガンスタンレー証券の宮田直彦さんは「重要なフシ目を抜いた」として「当面23525円を目指す」と1017日付のレポートで述べている。

 

 宮田さんは「1016日に10か月半ぶりの高値を付けて、重要なカベでありネックラインの22347円を抜いた。(中略)これでターゲット23525円で、順当にいけば11月中に達成。今年度中には昨年の高値2448円試す展開もあり得よう」と述べている。

 

 私の目先の調整説と違うが、高値の目標としては私の想定とほとんど変わりないので、引用させていただいた。

 

 宮田さんも私も「見果てぬ夢」を見ているのだろうか。私はそうは思わない。内外の投資家の日本株に対する期待値が極端に低い現在、私も宮田さんも「長期的な投資の好時期到来」と考えているだけである。

 

 確かに裁定残が売り越しになること自体が異常事態である。詳しくは別の機会にゆずるが、9月に過去最大の売り越しになったことにはもっと注目されていい。かつての1ドル50円説や、日経平均5000円説と同じではないか。

 

 「見果てぬ夢」の歌詞だ。

 「夢はみのりがたく 敵はあまたなりとも 胸に悲しみを秘めて 我は勇みて行かん(中略)これこそわが宿命(さだめ)」。そう、私の生きがいこそが、市場の「予測」という大変な難事業なのです。 

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