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2019年8月19日 (月)

映画「千と千尋の神隠し」と8月の嵐の後の投資作戦(第976回)2019・8・18

ご存知の通りの宮崎駿監督の傑作で日本歴代興行収入第1位。第75回アカデミー長編アニメ映画賞と、第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得している。

 

 千尋という名の10歳の女の子が、父母と三人で引っ越し先の向かう途中に立ち寄ったトンネルから神々の世界に迷い込んでしまう。父母は神々の食物を食べてしまったために豚に変えられた。千尋も帰り道を失って消滅しそうになるが、この世界に住む少年ハクに助けられる。

 

 ハクは八百万の神々が客として集まる「油屋」という湯屋で働いていた。その主人は相手の名を奪って支配する恐ろしい魔女の「湯婆婆(ゆばんば)」である。

 

 ここからの物語の展開は千変万化。代わりに登場するキャラクターの名を列挙して書こう。湯婆婆と双子の姉の銭婆(ぜにんば)、カオナシという名の化け物、ボイラー室を仕切る釜爺などなど。

 

 最後は父母ともども千尋は元の世界に戻れてメデタシメデタシ。ただ私は、神々の食べ物を食べてしまった千尋の父母が豚に変わったように、いまの相場が大きな変化を起こす寸前のあるように考える。8月の「夏の嵐」はその前兆に違いない。

 

 まず現状分析から入る。長短金利逆転でアルゴリズムによる自動的な大量売り注文が入ったのが、一日でダウ800ドルという大幅下落。夏休みで商いも少なく、値動きは増幅された。本来は「嵐」でなく強風程度の材料だったはずだ。

 

 というのは、15日の寄り付きの外国人投資家の注文を見ると、ヘッジファンドの注文が多い日経2社を含む××の証券会社では120億円の売り越し。欧米年金が常用している証券3社は135億円の買い越し。(パルナソス・インベストメントのチーフストラテジスト宮島秀直さんによる)

 

 では上昇相場に戻るのかというと、そうはゆくまい。日経平均は25日、75日、200日移動平均線が下落曲線、つまり弱気信号が出ているためだ。

 一方、NYダウの方は弱気シグナルは見られない。大きな下落が継続する可能性は少ないだろう。

 

 それでも9月又は10月それとも両月にわたって、少なくとも日経平均は下落する可能性大、と考える。

 金融データソリューションズの箱田啓一さんによると、一時的な上昇は9月上、中旬にあり10月中旬にも同様な上昇がある。しかし、日経平均とNYダウは10月は下落。1024日が底値で、その後ずっと上昇相場が期待できる、とのことだ。

 

 箱田さんは昨年1225日の底値買いをドンピシャリで的中させた名人である。今回も私は、1024日近辺に日経ブル型の投信を買う投資作戦を採用することにした。

 

 10月下旬の底値はいくらか。推測は難しいが、私は二つの視点から18500円以上、恐らく昨年12月のように、19800円近辺が底値とみる。

 

 第一は日経225種の一株当たり純資産が20087円であり、2万円を切るとPBR一倍を切ること。ヘッジファンドはそこを狙っている。そして第二は日銀のETF買いの平均コストが18500円であること。ここを割れることは、会っても瞬間的だろう。政府と日銀が協力して株価テコ入れをすることは目に見えている。

 

 下げ材料は①円高(恐らく100円以下)②中国の猛烈な経済減速③米中覇権争いの激化④合意なきブレグジット⑤サウジの政変――ともかく山ほどある。とりあえずの目標値は、日経平均で23500円だ。

 

 買い材料はおそらくワシントンの動向(特に米中問題)それに国内では景気刺激のための巨額財投予算だろう。

 

 結論。いぜん私は強気です。

 

 映画の主題曲から。「繰り返すあやまちの そのたび ひとは ただ青い空の青さを知る」。いい歌です。

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