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2019年6月17日 (月)

映画「卒業」といまの市場のサウンド・オブサイレンス 2019・6・16(第967回)

映画「卒業」といまの市場のサウンド・オブサイレンス 2019・6・16(第967回)

 

 1967年の名作で、最近4Kデジタル化されて画質の良い修復版が上映されたので、さっそく観た。やはり年配のご夫婦が多く見受けられた。

 

 私はこの映画は1968年の渡米前に東京で、トレーニーとして働いていたNYで2回楽しんだ。サイモンとガーファンクルの名曲「サウンド・オブ・サイレンス」「スカポロー・フェア」「ミセス・ロビンソン」などは一生懸命歌詞を覚えようとしたくらいホレ込んだ。

 

 マイク・ニコルズ監督はニューシネマの代表作となったが、やはりこの音楽の力が大きかったのではないか。

 

 ストーリーは20歳の大学卒業生ベン(ダスティン・ホフマン)が帰郷し、父親の職業上のパートナーの妻のミセス・ロビンソン(アン・バンクロフト)から誘惑され関係する。大学院への進学を控えても、うつろな夏休みを過ごすベンに事情を知らない両親は不倫相手の娘のエレインとデートさせる。

 

 ベンはエレイン(キャサリン・ロス)を気に入ってしまいエレインも好感を抱く。危機を感じたミセス・ロビンソンはペンとの関係をエレインに話す。ショックを受けたエレインだがベンへの好意は持ち続ける。

 

 最後はほかの男との結婚式場から、ベンが花嫁エレインを略奪して逃げ出すシーン。バスの中で二人がホッとしたが、将来を考えて不安になった表情をとらえて、エンドマーク。

 

 いまの東京株式市場は4月以降2万1000を中心としたボックス相場で、まあ凪(ナギ)の状態だ。

 

 この間に日銀のマネタリーベースは、4月の前年同月比3・1%から611日まで5・2%と上昇。株高の基準の一つとわたくしが考えている条件は整った。企業収益の方も、小幅増益だし,PERやPBRも割安。外人の方も現物はともかく先物は買っている。

 

 やはり材料面での不安材料がこの無風状態を生んだのだろう。

 

 第一は米中対立。6月28,29日のG20でトランプ=習の首脳会談で一時的にも停戦になるかどうか。決裂=株安の懸念が言われている。

 

 第二は消費税増税とW選挙の有無だ。とくにW選挙が「あり」なら買い。とくに選挙となれば増税は延期か凍結が一つの解散の名分になるから買いだが、ダメなら、売り。

 

 では、この2点について、事情通や専門家のご意見を伺ってみた。

 

 まず第一。柯隆東京財団政策研究所主席研究員によると、米中首脳会談での一時的停戦は「ない」。理由は「準備のための事務方の会談が全く行われていない。いきなり首脳会談で結論が出せるわけがない」なるほど。私も賛成だ。

 

 第二.消費税増税は三菱UFJモルガンスタンレー証券景気循環研究所所長の嶋中雄二さんによると『やる』が7割『やらない』が3割だそうだ。

 

 ただ私は、実はこの比率より、もっと「やらない」比率を高く見ている。

理由は、水面下で進行しているであろう安倍総理と金正恩の日朝首脳会談の日程が発表される可能性にまだ希望を持っているためだ。そうです。私はW選挙をまだ期待しているのです。

 

 では、いつこの停滞状況を脱するのか。

 

 私は一目均衡表の達人の高橋幸洋いちよし証券投資情報部市場分析課長の見方を伺った。結論は「6月21日()の引け値が14日の価格より上、つまり週足で陽線になれば日経平均は上っ放れる。」「ただ下に行けば相当下に行ってってしまう。」

 

 なるほど。14日の引け値は2万1116円だから明確な数値目標になる。私は来週金曜日の後場を目を凝らして見ることにしよう。

 

 私は実は6月13日の2万1000円スレスレの所で、日経のブル型投信をまた一回、購入した。私の眼ではどう見ても6月の下旬から上へ行く、と考えたからだ。

 

 折も折、東証一部の加重平均配当利回りは現在2・58%。昨年12月の2・67%より下だが、フレグジットショック時の2・38%より上回った。底値感はまず十分だ。

 

 映画のセリフから。自宅のプールの水面で浮板の上でずっと寝転んでいるベンに父親が言う。「お前は何を考えているんだ?」「何にも起きていないよ。普通の出来事と同じに。」毎日が毎日、同じことの繰り返しのように見えても、どこかで煮詰まるものなんです。今週の表題にある通り「静寂の中でも音を聞く」ことが肝心です。

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