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2018年12月17日 (月)

「般若心経」と18日の習近平講話と米国の対中隔離政策(第938回)2018・12・16

「般若心経」と18日の習近平講話と米国の対中隔離政策(第938回)2018・12・16

 

 三蔵法師玄亟の名訳を、私は朝起きぬけに読経しています。写経も多少。亡くなった父と母が読経していたのをマネしているのだが、たしかに気持ちが休まる。読み違いはしょっちゅうやっているから、ご利益の方は疑わしいが。

 

 岩波文庫とNHKの「100de名著」で勉強したのだが、この262文字の経典には「色即是空 空即是色」という有名な一句がある。

 

 「色」は物質的現象として存在するもので、「空」は何もない状態で、インド数学では「ゼロ」だという。なるほど。

 

 また「心経」の「心」はサンスクリット原語フリダヤの訳で「心臓」だが、この経典では「精髄」だ、とも。

 

 そもそも「般若波羅密多」とは「六波羅蜜多」と呼ばれる六種類の仏道修行によって得られる完璧な「知恵の体得」のこと。

 

 これはインド語のフラジュニャー(知)とパーラミター(完成した)を合わせたものに漢字を当て字した、とか。大乘仏教特有の用語だそうだ。

 

 私はストラテジストの宮島秀直さん(パルソナス・インベストメント・ストラテジーズ)の「精髄」と「知恵の体得」がすごいと思っている。年4回も海外に出張してソロス・ファンドなど178の機関投資家(欧米だけでなく中東、香港も)、シンクタンクや政府機関に直接取材。ナマの情報を持っている。

 

 私の見るところ、宮島さんの情報は、他の人たちとはレベルが違う。新鮮さ、その深さ、真相に切り込む熱意、すべて優れている。

 

 まことに不可解なのは、一昨年までストラテジストのランキングでベスト・スリーだったのに、昨年は4位と外れた。組織票で某社が新顔を売り込んだためらしい。そのせいでご商売にも負の影響が多少、あったらしい。今年も来年1月の投票迄バイサイドの評価が求められる時期だ。どうか、評価する方々、よーくお考え下さい。正しく評価して、ね。

 

 ずい分イマイ先生、いつもとトーンが違うじゃないですか。いくらかもらったの?とからかわれそうだ。

 

ホントはいい情報源は他人様にナイショにした方がいいのだが、まあ、義憤に駆られて、このブログを書いています。

 

 というのも今回は1212日に配信された「中国の四中全大会」の情報があまりにも優れていたのでご紹介したいからです。

 

宮島さんは米国きっての中国情報通の一人のCSISのS・シーゲル氏と連絡して「1218日の改革解放記念日の習近平主席講話の内容次第で、米国の対中姿勢が一気に変化する可能性」と報告してきました。

 

そのココロは次の通り。

 

「中国産業政策はグローバル・スタンダードと協調すべく改善する」などと米国政府が要請した点に習主席が講話で言及するかしないかで、米政権、両党幹部の間で揺るがぬ実権を握り始めたペンス、ライトハイザーの“中国隔離策”の舵取りが大きく変わる可能性がある。」

 

 つまり、知的財産権の保護、資本や人材の移動の自由の確保、一帯一路のような帝国主義的国家融資は破棄すること。このことは「シーゲル氏がUSTR幹部との意見交換で明らかになった。」

 

 このほか宮島さんの情報では「ファーウェイ副会長の逮捕は同社が日系大手メガバンクを含む複数のグローバルバンク経由で、イランとの資金出納を隠蔽しようとしていたことが立件されたための逮捕」

 

 「日本株への投資戦略。ファーウェイで始まった『現代版COCOM規制』による中国企業摘発、日本などへの先端技術漏曵防止国際協力は、対中売上高の激減を呼び、半導体、ロボット関連企業の収益悪化は下振れ余地がある。

 

 さて、私のパートだ。私がこの情報で注目するのは、ペンスとライトハウザーの名だけで、トランプの名が出なかったこと。民主党が下院を制したため、トランプ周辺、トランプJR、クシュナー、イヴァンカを喚問する。全委員長のポストを手に入れた民主党が、大統領の弾劾は世論の反発をまねく可能性があるので周辺を狙う。「電撃戦」呼ばれている。

 

 議会の開会は明年1月、2020年に大統領に再選されなければ、手が後ろに回りかねないトランプ大統領、今や選挙オタクになっているが、その足を引っ張るのイヴァンカかもしれない。

 

 本来なら大統領候補に立った時点で、トランプ・オーガナイゼイションの持ち株は米国国債に変えなくてはならないが、全くやっていない。そのCEOはイヴァンカだった。

 

 目先は1218日の習発言。来年には恐らく2月のトランプ周辺の喚問。ここいらあたりが材料だろう。果たして凶と出るか、吉と出るか。19日はソフトバンクの新規上場もあるし、20日のFOMCの結果発表もある。目先はとてもとても強気にはなれない。

 

 お経の中で最後にでる呪文がすごい。「掲帝(ぎゃーてい)掲帝、般羅掲帝(はらぎゃーてい)般羅僧(はらそうぎゃーてい)菩提僧薩婆詞(ぼじそわか)」。不思議な響きだが、原点のサンスクリットの読みがそのまま生かされているから、らしい。呪文のことをマントラ(真言)というが、呪文の効果のためにはそのまま唱えるのがいい、とか。宮島さんも皆さんもこの呪文を唱えると、いいこと、ありますよ。

 

 

 

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