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2018年2月19日 (月)

平昌五輪の後に来る「日本の国難」(第897回)2018・2・17

平昌五輪の後に来る「日本の国難」(第897回)2018・2・17

 平昌五輪もあと1週間。これまでのところ美女応援団だのロケットマンの妹・金与正派遣だの「北」はあの手この手で宣伝中だ。

 

 「北」の核は米国と日本向けの武器で、韓国向けではないーと韓国民に信じさせ、米軍を撤退させ、南北統一すれば「核」付きの強い統一朝鮮、そしてその「財布」は日本からなんぼでも引き出せるー。

 

 まあこのシナリオに文在寅韓国大統領は完全に乗せられて、7月訪朝を約束し、①4月の米韓合同演習延期②ケソン工業団地投資③金剛山観光再開などの交渉を勝手に進めようとしている。

 

 米国側はこれまでの制裁による兵糧攻めで、ようやく2月には北の外貨保有が底をつく段階に持ち込んだのにーと文大統領の勝手きわまる行動に猛反発している。

 

 文氏は米国側に「対北圧力を緩和しない」とペンス米副大統領に明言した、とか。しかし慰安婦問題で示したように2面外交・二枚舌は韓国の得意のワザ。水面下で北と融和交渉を進めているかもしれない。「北」の金正恩としてはともかく時間稼ぎができればいい、核兵器の小型化を成功させ、米国側に認めさせればいい。

 

 この間に着々と、米中双方が戦争準備を進めている。横田基地には米軍将校家族の避難用バラック7000、地下壕の建設が殆ど完了。中国側も難民キャンプを4か所作り、もう5万人の陸上兵が「北」との国境に駐在。2か月前にはゼロだったが急速に兵力を増やしている。

 

 3月にロシア経由で米朝トップ会談が「北」から申し入れられ、未だその時期、場所などが決まっていない。米側トップはペンス副大統領だが。

 

 問題はこの間、韓国が完全に「北」の手中にあり、米韓関係がどんどん空洞化していること。1月18には文政権は米海軍の原子力潜水艦の寄港を拒絶、1月26日には韓国崔統一部長官は米韓合同演習こそ平和を妨げていると発言した。

 

 

 一方、米国内では2月1日、次期駐韓大使ビクター・チャ氏の人事が白紙撤回された。「ブラディ・ノーズ作戦」にチャ氏が反対し、かわりにウォルター・シャープ大将が候補になった。氏は在韓米軍司令官を3年務め、2010年の「対北朝鮮軍事作戦5029」の策定の中心人物である。対「北」ブラフの一環だ。

 

 これら対北ブラフの頂点は、ティラーソン国務長官の発言である。

 私、マティス国防長官、統幕議長とともに、それぞれの中国のカウンターパートと会談。大量の難民、核兵器がテロリストの手に落ちないことを討議した。

 緊急時に米国は38度線を北に越えなければならないが、事態が鎮静化すれば戻ることを約束している。

要するに「金正恩体制崩壊後」の諸問題で米中は話し合っている、と明言した。(昨年12月12日アトランティック・カウンシルで演説)

 

 「北」の指導者層には相当動揺がある。「北」の李外相は1月31日「アメリカの核戦争策動を止めさせてほしい」と書簡で国連事務総長に送っている。「北」に平昌五輪参加と微笑作戦はこうした米側のブラフを切り返す外交戦略にほかならない。

 文在寅大統領の下、「北」の意図そのままに韓国世論はミスリードされつつある。

「韓国の技術と北の資源と安価な労働力を結び付けた経済発展」という幻想で、韓国財界は前向きどころか夢中だ。

 また文氏は反「北」反共産主義の中核である国家情報局を解体し、検察も弱体化させている。

文大統領は北の核兵器を保有したまま、南北首脳の会談で一挙に南北統一をすすめようとしている。

 従って今年以降、対立が起きる。日米同盟対南北対立だ。つづいて中朝同盟との対立という形になってもおかしくない。

 

 戦争?誰もやりたがらないし、その可能性は低いだろう。万一、ほんとに起きたにしても核弾頭を乗せたミサイルが、日本に発射されることはないだろう。ジム・ロジャースが言っていた通り、再建資金の供給元に核を落とすバカはいない。

ジムはかねてから「南北は必ず合併し、日本の強敵になり、日本を抜く」として、出来れば「北」に投資したい、と言っていた。

 

 平昌五輪が終わった後、真の日本の国難が始まる。防衛経費だってGDPの1%じゃあすまない。ヘッジファンドの大物レイ・ダリオが日本株をショートし始めた、なんてニュースは私をゾッとさせる。私の日本への強気論は変わらないが、ここ何ヵ月間で中長期の日本の運命が変わるかもしれない。

 

繰り返して私は主張する。永久国債発行で財源を確保し、防衛、また難民、国土強靭化などを推進すべく、安倍首相は全力を挙げてほしい。

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