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2017年10月30日 (月)

映画「アトミック・ブロンド」と中国党大会人事と「北」制圧(第883回)

映画「アトミック・ブロンド」と中国党大会人事と「北」制圧(第883回)2017・10・29

 「007」のジェームス・ボンド、「ミッション・インポシブル」のイーサン・ハントなど男性スターが独占してきたスパイ・アクションのジャンルに、シャーリーズ・セロンが挑戦した。私は彼女のファンで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の女戦士フユリオサ役なんて凄かった。今回の「アトミック」・ブロンド」は主役だけでなく製作にも加わった。

 

 主役ロレーンは英国秘密情報部M16に所属。KGBに奪われた世界中で暗躍するスパイのリストを取り返し、同時にM16内部の二重スパイを見つけて殺害するミッションを受け持たされる。時期は1989年、ベルリンの壁が崩壊する前後で、KGB、M16だけでなくシュタージ(東独)、CIA(米)DGSA(仏)などの諜報機関が入り乱れて闘う。

 

 シャーリーズ・セロンの見せ場は7分間のアクション・シーン。ワンカットでソ連側の刺客8人と格闘して倒す。私は大いに楽しんだ。

 

 ご存知の16連騰のあと10月25日は一日下がったが、27日には2万2008円に上昇した。私は以前から、2万1000円までは売買高は厚く、ここを突破したら2万8000円近くまで真空地帯。上昇ピッチは速く、押し目待ちに押し目はないことと見た。これまでの展開は予想通り。

 

 また株価が5ケタの値がさ株を狙うのが、投資作戦としてはベストなこと。決してバブルではないことを強調してきた。そこで注目しているのが2万2684円である。

 

 1989年12月29日の歴史的高値3万8915円87銭。当時私は警告を発し、イールド・スプレッドという指標から、市場でいわれている4万円だの5万円はトンデモない、2万円も怪しいと週刊東洋経済に書き、米ビジネス・ウィーク誌から「東京のビッグ・ベア」と評された。

 

 その後日経平均は20年間下落し、2009年3月10日に7054円98銭。これが最安値となった。

 この1万5930円もの20年間の下げ続けた相場が漸くアベノミクスの成功で回復し、これまで重かった天井を抜いているのだが、「半値戻しは全値戻し」という経験則の半値戻しが前記した2万2684円。そこで私は気が早いこと百も承知で言うが、目標値「3万円以上」といい続けている。

 

 さて、本題に入ろう。「北朝鮮有事近し」と桜井よしこさんは政府中枢と自民党幹部を取材して①米軍の攻撃は今年末から明年早々②米軍の攻撃は二日で完了するという情報を紹介しておられる(週刊新潮10月26日号)。

 

 私には違う情報ソースが、制裁強化で「北」にとって過去と比較にならない大被害をもたらし、和平交渉に応じる可能性がある、と。

 

 理由は次の通り。今回の中国共産党大会でチャイナセブンから外されたメンバーに「北」擁護派の三人が含まれていた。これで中国の対北朝鮮経済制裁に拍車がかかる。

 

 三人がパージされることが決まった北戴河会議の直後から習近平政権は「トンネル貿易」を禁止した。これは中国から「北」に素材を輸出し、縫製したりして製品とし、再度中国に輸入して「中国製」として世界に輸出する、というもの。中国企業1200社が2000億円以上、このビジネスをやっていた。その分、北朝鮮の輸出は減る。

 

 また9月1日以降はジェット燃料の輸出を全面禁止。11月以降さらに対「北」経済制裁の強化を始め、ロシアからの物資も海上臨検で不可能。そこに原油の中国が送っていたのを恐らく止めるので、来年

には燃料不足で和平交渉に応じる。これがティラーソン」米国務長官の読みで、日本の外務省に入っている情報だ、という。まあ、いつ攻撃するかを言うはずがないけれども。

 

 私は「鴨緑江に向かって中国が六車線の高速道路を建設中」という情報に注目している。攻撃用に決まっている。

 

 二日間で北朝鮮を落とせるというマティス国防長官の作戦は、米国が空中を押さえ、地上は中国に任せるという役割分担なら理解できる。

 

 昨年12月、まだ金正男が生きているころ、米国務省の高官でトランプ大統領がただ一人、クビにしなかった人が、北朝鮮を米中露で分割統治、日本は統合されたユナイテッド・コリアに再建資金を出すという案を持ってきている。ロシアの参加?と首を傾げたら、中国に日本海の軍港を管理させないため、という説明だった。「北の核にビクビクしなくてすむから、日本の資金提供は安いものでしょう、と言ったとか。

 

 まあ、どう展開するにしても11月中旬ぐらいまではコワーい動きはなく、日本株は日によって一高一低あっても上昇基調が続くだろう。好決算が株価の支えになり、安倍政権の長期安定を好感した外国人投資家が買うだろう。オイルマネーの売りは懸念されるが、日本株はすでにほとんど売り切っていると私は見ている。

 

 結論。今週から来週に「半値戻し」が達成されるだろう。「もう」はまだなり、である。

 

 

 映画のセリフから。ロレーンは一夜を共にしたフランスの女スパイが「こんなイヤな商売止めたい」と嘆くのを聞いていう。「詩人にでもなったら」。複雑なパワーゲームを読むのは難しい。私にわかっているのは、東京株式市場が重かった天井値を突破して進撃が始まっていることだ。

2017年10月23日 (月)

「危険な関係」と安倍おろしクーデターの敗北(第882回)

「危険な関係」と安倍おろしクーデターの敗北(第882回)2017・10・22

 玉木宏と鈴木京香の主演で渋谷のシアターコクーンで上演中。ド・ラクロの小説を私は映画でしか知らなかったのだが、劇も面白い。外国人の演出なので一寸ズレているところもあったが。

 ウィキペディアで調べたら映画だけで8本もあった。一番憶えているのが88年のジョン・マルコビッチ、グレン・クローズそれにみずみずしかったユマ・サーマンのハリウッドもの。それにペ・ヨンジュンの韓国もの。主演男優が美男じゃなくちゃならないので59年仏版のジェラール・フィリップが一番適役のはずだが、これは観ていない。残念。

 ストーリーは有名だから簡単に。社交界の花形メルトイユ侯爵夫人は自分を裏切った愛人が清純な少女セシルと婚約したと聞いて、以前から関係のあるヴァルモン子爵にセシルを誘惑し堕落させるよう頼む。プレイボーイのヴァルモンは貞節の評判高いツールヴェル法院長夫人と両面作戦に興味を示す。こうして退廃に満ちた恋愛ゲームが始まる。陰謀は成功するか。

 いま思い出しても朝日、毎日、TBSなどのモリカケ問題の攻撃はすごかった。国会での前知事の証言は全く記事にしないか、番組で放送しなかった。内閣支持率は29%まで下がり、稲田防衛相は辞任。永田町の噂では安倍さんは「オレは来年の自民党総裁選に出ない」といったとか。そこまで安倍さんは追い込まれた。陰謀は成功したかに見えた。

 この悪環境を安倍首相はある人の忠告を入れて、思い直して8月4日に内閣改造、そして9月18日には解散の意志発表。これも安倍おろし派マスコミは、やれ大義がないとか、モリカケ問題のごまかしだとか批判し、希望の党を大いに持ち上げて最初は凄かった。

ところが小池さんが議員に出馬せず、民進の議員を「排除」するとか、いろいろあって、結局野党側は分裂選挙になり、与党は有利。ひところ下野まで言われた安倍首相は長期政権と、求心力をさらに高めること確実になっている。自民公明合わせると全体の議席数が10減少するにもかかわらず、過半確保。維新や未公認も入れると憲法改正論者は議席の三分の二以上が固い。大型台風も安倍さんに味方した。

 いわゆる護憲派やかくれ中国派、アンチ安倍―どんな名前を付けてもいいが、安倍おろしメンバーは「時にあらずと声も立てず」だろう。クーデターの陰謀は今や完敗に見える。

 残る未練がらみの報道は「安倍反対」の方が「支持するより多い」こと。悪あがきというほかない。

 私は昔、防衛庁長官の経験者が言った「イマイさんね。東京湾に北朝鮮のミサイルが一発落ちたら、憲法改正なんて一晩でできちゃうんだよ」という言葉を忘れない。

 もっとも、今この原稿を書いているのは日曜の夕方なので、開票後に予想外れでアレレという可能性もゼロではない。しかし株式市場は安倍さんの勝利を読んで、10月20日で14日連騰。外国人機関投資家が買っている。

 安倍政権発足直後の2013年1月の金融専門家会合の再現が、2018年1月にある―。こんな観測が、ソロス氏あたりに流れたのではないか。2013年の会合では黒田日銀総裁の登場と、異次元金融緩和。今回は私が前から期待している無期限無利子の永久国債発行という、大転換を読んでいたとしか思えない。

 中原伸之・元日銀審議委員はこう言っている。

 「まず物価目標2%を維持しながら名目経済成長率を3%目標にする。そのために治山治水のためのインフラ投資を10年間年間10兆円規模で行う。

 財源は満期60年の建設国債で賄うか、日銀の保有する日本国債のうち50兆円を無期限無利子の永久国債に替えてもいい(週刊現代)」。

 

 私が強気なのは、これが総選挙後に現実の問題になるとみるからだ。

 ある講演会で私がこう言ったら「イマイ先生、それじゃ国の借金が一人当たり800万円もあるのに、全く減らさないでいい、ということですか?」と聞かれた。

 「そうじゃありません。国の借金と一緒に国の資産も考えなくてはならないのです。日銀も加えた連結バランスシートで見ると借金は1000兆円ですが、資産も1000兆円。だから問題はありません。」

 「でも、マスコミはそんなことを報道しませんね。」

 「財務省のお抱えエコノミストが悲観的なことばかり、エラそうな顔をして論文を書いたりTVで主張したりするからですよ。くわしくは私の著書をご覧ください」。

 で、今回の結論は?

 私は日経平均の1000円の大台ごとに株式売買代金を合計すると、2万1000円のカベが大きかったことがわかるところが2万2000円から上は「真空地帯」に入る。次は2万8000円。売買金額累積の数字で示すと2万1000円台はざっと200兆円、これが20兆に減る。

 

 日経平均の一株当たり利益は、1600円が2,3年のうちには相当高い確率で到達する。PER15倍なら2万4000円、16倍なら2万5600円だ。すぐ、とは言いませんが、このあたりまでなら、まあ、楽でしょう。

 選挙直後に一休みするだろうが、私の「とりあえず」目標2万3000円は変えません。

 「危険な関係」の小説が書かれたのは1782年。フランス革命の直前、またC・ハンプトンが劇化しロンドンで大ヒットしたのは、1985年で、サッチャリズムの格差拡大社会だった。と演出R・ドワイマンはパンフレットで書いている。そして2017年は「日本も世界も何もかも危ない。危うい一線をいつ超えてもおかしくない」。そして幕切れ。メルトイユ侯爵夫人は目隠しされ、何回も身体を回されて最後に正面を向き、不安そうな顔をして幕は降りる。異次元金融緩和も永久債も不安材料と取る向きもあろうが、そんなことはない。私は楽観的だ。

2017年10月16日 (月)

歌劇「ドン・ジョバンニ」と選挙と日経平均3万円の時期(第881回)2017・10・15

歌劇「ドン・ジョバンニ」と選挙と日経平均3万円の時期(第881回)2017・10・15

モーツアルトはこの歌劇の序曲でいきなり「最後の審判」を思わせる和音から始めた。続いて快活なメロディは主人公の女たらしならではのフットワークの良さを表す。この序曲をたった一晩で作曲したとか。天才らしいエピソードだ。

 

まず今晩の夜這いは相手の抵抗に会い、ドン・ジョバンニは逃げかけるが、襲われたドンナ・アンナの父親の騎士長がこの不届き者を成敗しようとし、剣を抜く。決闘。そして騎士長は死ぬ。村上春樹さんの近作の題ですな。

 

この死んだ騎士長が石像になり、幕切れのディナーに招待され、悔悛を三度迫る。懺悔すれば神はお許しになる、と。ドン・ジョバンニは三度拒否、地獄に落ちてゆく。

 私は第一幕一三場のドンナ・アンナのアリア「さあ、おわかりでしょう」が本当になんと表現していいか分からないくらい、すごい出来と思う。父を殺した犯人がドン・ジョバンニであることが、その声で分かり、興奮と恐怖で震えながら。

 

私の今回の神戸製鋼のアルミ製品、鉄粉、特殊鋼の偽装事件は、心から不安で恐ろしく思う。日本の自動車、機械、電機製品に広く使われているだけに、今後世界のどこかの国や機関が、規格外としたりそれをタネに弁護士が訴訟を起こしたり。こうしたスキャンダルを軽く見てはいけない。とんでもないところで逆風が発生するものだ。

 神戸製鋼の問題点は組織ぐるみで行った規制違反であること。いくつもの製品で10年も続けて不正があったのだから、問題にキリがない。

 

 この不安を除けば、東京株式市場の展開は私の想定した通りだ。このブログででは第八七七回は9月19日の休み明け火曜日に出して、この選挙が「買い」であること。また近くオイルマネーの換金売りがおさまるので、シャリア150の主力株(ファナック、ヤクルト本社、味の素などなど)と。上昇相場が始まると、五ケタの値ガさ株が狙い目と主張した。

 

 二番目のアィデアが株価上昇率が一番高かったが日経平均は連日戻り高値を更新中。ごく目先の選挙後は、一休みはあっても10月13日に2万1000円近辺を明確に抜けたので、売買量は少なくても上げ足の速い段階に入る。ここ3,4年の間に日経平均は「少なくとも3万円」と予想してきたが、そのあたりまでは軽くゆくだろう。目先目標は2万3000円。

 

選挙の結果待ちで外国人投資家は待機資金5000億円が戻ってくる。PERなどから見てまだ割安なので、次は出遅れ銘柄探しになってくる。もう一部は買い始めた。

 

 とりあえず10月11日の大新聞報道は自民党有利。これが万一、不利になったら、恐らくトランプ大統領は「シンゾーのために」、口先かスレスレの軍事行動で危機を演出して「北風」を吹かすだろう。もうツイッターなどで援護射撃をしている。

 

もうすぐに米原子力空母ロナルド・レーガンとセオドア・ルーズベルトは朝鮮半島近辺に着き緊張は高まる。トランプ大統領は対話路線を主張していたティラーソン国務長官を更迭、ポンペオCIA長官が後任になる、と10月6日付ワシントンの有力ニュースサイトは伝えている。ティラーソンvsトランプはバカ呼ばわりし、IQで勝負しよう、というやり取りがあり、やれ辞任するのしないのという大騒ぎがあったことは、ご存じだろう。

 

更迭となれば、対話路線が(一時的かもしれないが)終わり、米国は強硬路線に変わったという「金正恩へのサイン」ととられるかもしれない。緊張ムードは安倍首相に有利に決まっている。私は強気だ。

 

なんでイマイ先生、今回はオペラ?といぶかる向きもあるだろう。理由はカンタン。私はレーザーディスクやDVDでオペラを聞きながら「次の本」のプランを練って、メモを作ったり資料を読み直してサイドラインを引いているからです。

 

私が今聞いている録画はルッジェーロ・ライモンディ(ドン・ジョバンニ)とホセ・ヴァン・ダム(レポレロ)、これにキリ・テ・カナワやヴェルガンサが出るといった豪華版。特にレポレロの「カタログの歌」はすごい出来で六分間の長いアリアを飽かせない。

 

ここでびっくりさせられるのはドン・ジョバンニが口説き落とした女性の数で、イタリアで640人、ドイツで231人、スペインで1003人、トルコ、ドイツ、フランスを含め2065人!私はなぜイギリスやオランダが入っていないか不審に思っていたが「オペラ・シンドローム(島田雅彦著NHKブックス)」ではプロテスタントの女性はセックスの罪悪感として内に抱え込む傾向がある、と。なるほど。それにスペインが一番多いのは、ドン・ジョバンニがアラブの血が入っているからだとか、ユダヤ人だろうとか。分析は精細を極めており、まことに面白い。光源氏とドン・ジョバンニの比較は「似て非なるもの」で農耕民族と狩猟民族の違いがある、云々。

 

 今回は自分の投資見通しが大当たり、で気を良くしているので、トリビアを書きました。悪しからず。

2017年10月10日 (火)

映画「ブレードランナー2049」と選挙と北朝鮮挑発(第880回)

映画「ブレードランナー2049」と選挙と北朝鮮挑発(第880回) 2017・10・9

 35年前の「ブレードランナー」は今なおSF映画の金字塔だ。フィリップ・K・ディックの原作でリドリー・スコット監督が映画化した。前回は2019年のロス。30年後の今回の新作も舞台は同じ、監督はドウニ・ヴィルヌーヴ、主演がハリソン・フォードからライアン・ゴズリングに変わった。カネのかかった作品だが、内容はイマイチ。おすすめしない。

 ブレードランナーとは見たところ人間と全く同じロボットの「レプリカント(旧型)」を追う捜査官のこと。

 この旧型ロボットの「ネクサス8」は人間に対し何回も反抗し暴動を起こしたため、発見したら「処理」される。主人公K(ライアン・ゴズリング)はロス市警のブレードランナー。ある事件をきっかけに人間とロボットを区別していたある秘密を追求することになる。

 この映画でカギとなるのは木馬のおもちゃに刻まれた「61021」という数字。

 

 今回、1010というのがキーワードだろう。北朝鮮労働党の創設記念日で、これまで必ず何かやってきた。我が国では総選挙の公示。

 韓国の中央日報は今月2日から6日まで平壌を訪問したロシア下院議員が「米国まで届く長距離ミサイルの発射準備をしている」と報じた。

 

 またロシアの国営RIA通信は「ロシア下院外交委員会のモロゾフ議員に対し、米国西海岸まで到達できる根拠として、計算した数値を提示した」と述べた。

 

 9日のコロンブスデーの可能性もあったが、これは不発。先週ワシントンで開かれた討論会でCIA分析官が「ある種の挑発があるとしたら10月10日」と予想していた。

 太陽フレア―で延期された9月の例もあるから確率100%ではないが、10月22日の我が国の投票日までに、何らかの挑発があるとみるのが常識的だ。かりにズレ込んでも10月18日の中国共産党大会。最近の中朝間の悪口言い合いのひどさを見ると、この場合もあり得る。

 

 では、1010又は1018を外したらどうなるか。米軍の攻撃だ。

 

 明年1,2月の厳寒期、北朝鮮軍の動きが鈍くなる時期で、この時には党大会で再選された習近平体制の容認、あるいは黙認を得た後に米軍は攻撃する公算大。それまでに朝鮮半島近辺の海域に原子力空母が3隻到着しているだろう。

 

 

 作戦は三十八度線に沿って配備されている1万にのぼる「北」のロケット砲を、一気に無力化する短期戦という情報を聞いた。問題はそのあとで、数百万人の難民は中国の阻止に会い、韓国と日本に来るとみるべきだ。「国難」はこれだったのだと国民はみな、理解するに違いない。

 本当は私の本心を言うと、もっとコワーいことがある。トランプ政権が「北」の核保有を容認する、これが第一。第二は米中で手を組んで韓国から米軍が撤退し、南北統一すること。これも国難だ。

 

 一方、総選挙には、希望の党に失速感が漂い始めている。あのアベおろしの朝日新聞でさえ、5日に10月3,4日世論調査を発表。前回の9月26と27日に比べ比例区の投票先は自民党32→35%、希望の党13→12%になった。すでにスタートしている選挙期間中に政権与党の支持率が上がるのは珍しい。

 

 となると、せいぜい10月第一週の世論調査をベースに、やれ自民党の議席減少数を109だの120だのという週刊誌予想は、公示の10月10日以降の予想では変わるのではないか。だから株式市場は戻り高値更新まであと一歩のところまで上昇した。サウジのSWFによる日本株売りが一巡したことも大きい。

 

 もともとこの選挙は内閣官房に近い情報筋によると、総理の考え方は「肉を斬らせて骨を斬る」。

 

 2019年3月までに国会で「憲法改正」発議を通過させることが目的の、今回の総選挙である。

 

 改憲賛成派の希望の党は共闘体制といえるので自民+希望+維新(私の情報ソース9月28日は自民240+維新30+希望125+α計390)が三分の2の310以上をとれる。したがって自民が50議席近くを失っても、全体で390あればそれで十分。これが安倍さんの考えだ。勿論来年1,2月の大変な時期に、しっかりとした日本を作り上げておくことも目的の、総選挙でもある。

 

 私の知る市場アナリストは安倍退陣、石破首相説を言っている。自民+希望連立を考えているらしい。この人でさえ表面しか見ていないのかなあ。経験則で当たる確率100%の「青木比率」

(党と内閣支持率の合計。50%を下回ると政権交代)は9月で81・7%。麻生内閣の45・9%、野田内閣の35・7%とは比較にならない。勝敗ライン233は現有322に対し余裕がある。

 

 映画のセリフから。Kが移植されていた幼年時の記憶は実はハリソン・フォード演じるデッカード刑事(前作のブレードランナー)の娘の記憶だった。Kは言う。「早く娘に会って来いよ。ホントのことがわかるよ。」真相はいずれ分かるものです。

2017年10月 2日 (月)

「アマデウス」と小池vs安倍、オイルマネーの日本株買い(第879回)

「アマデウス」と小池vs安倍、オイルマネーの日本株買い(第879回) 2017・10・1


 松本幸四郎が今サンシャイン劇場で演出。自ら主演している。私はこの35年で5回目の観劇だが、今回はモーツアルトをジャニーズの桐山照史が出ているので若い女性が殆ど。私は初演の江守徹の演技が忘れられない。パンフレットを見たら昭和57年、1982年だった。

 映画にもなり84年のアカデミー賞作品、監督賞など8部門を獲得した。161分の大作だったが圧倒されたことを覚えている。ピーター・シェーファーの名作を、実はNYブロードウエイでも観た。

敬虔なキリスト教徒のサリエリが下品で粗野で猥雑なモーツアルトのまぶしいほどの才能に嫉妬し、その才能を与えた神まで恨んでしまう。

モーツアルトの生活面での無能力にサリエリは付け込んで、次第次第に貧しく健康も悪くなってゆくよう悪だくみを繰り返す。最後には「レクィエム」の作曲を依頼するナゾの男にまで。

 しかし最後にサリエリは自分の限界を知る。モーツアルトの曲は世界中で永久に演奏されるが、サリエリの名は残らない。ついにサリエリは自分がモーツアルトを殺した、と叫び続ける。悪名でも名が残るだろう―。しかし誰も信じないで、ジ。エンド。

 いま「小池劇場」で連日メディアは大騒ぎ。ぎりぎりまで待って都知事を放り出して衆院へ出馬するのでは、という説が今日現在、一番ウケている。この人の度胸の良さと勝負カンの鋭さは男どものヤキモチの対象。そこでひところ自民党内で浮かされていたのだが、やはり都知事選以来、再び世間の注目を浴びるようになった。これまでのところ、作戦はまずまずの成果を挙げている。

 一番手近かな夕刊フジ29日付の選挙コンサルタントの予想では―

   自民党   287→230

   公明党   35→33

 これに対し小池さんの希望の党は148。現在の民進88、自由2だから、58の議席を増やすことになる。この見立てだとこの選挙は「安倍対小池」でまことに面白くなる。

先週のブログにも書いたが、幼児関連、教育関連株の株価を見ていると、選挙の行く末がある程度、ヨメる。

面白いことに96日が上昇スタート、その後急伸するが民進が「名を捨てて実を取る」(逆じゃないあないかなあ?希望が選挙資金をとったしリベラル派追い出しをしているんだから)を発表してから先週末まで急落という形の銘柄が多い、早稲田アカデミー(4718140018001700

学研ホールディングス(9470)3050→3460→3170

秀英予備校(4678)470→500→460

ステップ(9795)1430→1524→1460

 もっともリソー教育(4713)、LITLT100(6187)、ベネッセホールディングス(9783)、明光ネットワークジャパン(4668)などはまだ右肩上がりのまま。しかし9月26日が天井で27,8,9の三日は急落の形の方が多い。やはり小池さんのケンカ上手で、一応もうけは手にしておこう、という作戦に出た向きが多かった、のだろう。

 一番、希望の党の政策の「原発ゼロ」に反応したのは当然ながら電力株。東電9月27日494円が29日431円に。関電1564円が1426円。電力株は軒並み急落。ついでにガス株までかなりな下落になった。

 こんな少数の銘柄で選挙の行く末を占うのはムリだが、日経平均をみると9月6日1万9357円、9月29日2万356円で1000円、5%上昇だった。短期売買を得意とするセミプロは原子力ゼロと教育を材料にひと稼ぎしたのだろう。マーケットから見る限り、小池劇場は相当成功しそうだ。

今週のマーケットの動きには明るい動きもあった。872回のブログで指摘したオイルマネーの売りで、シャリア150の主力銘柄で市場上昇にもかかわらず下落していた一群の銘柄が、ほぼ一斉に上放れたことだ。目先は売り切ったのではないか。

ごく一例。ファナック、アステラス、ヤクルト本社、キーエンス、味の素などなど。

 

ただ、不安はある。サウジアラムコの上場がロンドン市場で主幹事証券がバークレイズらしいが資金調達の規模は小さくなった。一方原油価格はまだ50ドル台の下の方で、到底財政赤字を埋めきれない。明年には恐らく1月、2月に資金調達売りが、サウジの国営ファンドから行われるだろう。

来年は容易でない年になりそうだ。「北」の問題で何か起きそうな予感がする。中国だってハードランディングが起こりそうだし、米国の政変もあるかもしれない。中東も大変なことに、これは相当な確率でなりそうだ。ロシアも怪しい。私は今年「恐慌化する世界で日本がひとり勝ちする」という本を刊行したが、来年もおんなじ題にしたいなあ。日本は大丈夫なんだから。ただ、前提はある政策をすること。これで独り勝ちできる。

 サリエリのセリフ。「神よ。あなたは殆どの人間が決して理解できない唯一無二の存在(天才)

を認識させておきながら、私自身が永久に二流の存在であることを思い知らせて下さった。」

 モーツアルトと小池さんとはもちろん違う次元で語られるべきだが、私の「アマデウス」を見た夜、男の嫉妬を嘆いていた小池さんの不遇時代を想いだした。

 講演会のお知らせです。10月21日(土)13時第一商品大阪支店。06-6282-9411無料です。

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