映画「キャプテン・フィリツプス」と日米株価の今後(第904回)
映画「キャプテン・フィリップス」と日米株価の今後(第704回)
トム・ハンクス主演、ポール・グリーングラス監督という組み合わせなら、面白い映画が出来るはず、と思ったが、その通り。2時間がアッという間に過ぎる緊迫感に満ちた佳作だった。
実話に基づく2009年4月の4日間を画く。トム・ハンクス演じる船長が指揮をとる貨物船がソマリア人海賊4人に乗っ取られた。
船内に20人の乗組員を身を隠させ、海賊の一人がハダシなのでガラスの破片で負傷させ、頭目をつかまえる。救命艇で逃走すると見せかけた海賊は人質に船長をとる。連絡を受けた米海軍は救出に出動する。
私はかつての名作「翼よ!あれが巴里の灯だ!」を思い出した。ビリー・ワイルダー監督でジェームス・スチュアート主演。彼のたった一人の映画で、演技力で観客を魅了した。今回はトム・ハンクスの演技で見せる。
特に映画の終盤、解放された後に、逆に恐怖がこみ上げて体中の震えが止まらない場面が見せ場だ。
株価というものは、上昇すると必ず「そうはいっても」という弱気がウケる。この映画で、いつ船長が殺されるか、がスリルを生むのと似ている。
NYダウは連日の新高値更新でドイツDAXも。イエレンFRB新議長のPERから見てバブルではないという発言がきっかけになり、今や18倍近くでも「過熱感なし」という見方が強い。
強い材料は数多い。①実体経済は良い②東海岸海底大油田③シェ-ルガス革命の進展などなど。もちろん基本は、なんといっても金融緩和姿勢の継続だろう。
この結果、NY市場のイールドスプレッドは縮小した。
株式益回り(PERの逆数)マイナス10年もの国債金利。グローバルな投資運用者が必ず使う手法だ。
13年年初に7%だったが最近は4%台の下の方。過去8年間の平均と並んだ。まだ過熱感はない。
日本株は出遅れた、と言われるが、これも同様だ。
いまの益回りは予想ベースで6・02%、10年もの国債利回りは0・6%だから5・4%。8年の平均値である。
金融の緩和状態でしかも業績向上期待があるというのは株高の最高の条件だ。
日本の場合、円安が条件になるのはご存じの通りだが、ベースマネー残高のGDP比率を見ると2014年末予想で米FRBの20%近辺と日銀の5・0%以上。要するにジャネット・イエレンより、クロダの方が、ハト派としてヒトケタ上なのである。円安、103円以上は必至。私が1ドル110円を目標としていることはご存じだろう。
では目標?これも今後2年ぐらいで2万円。その前の1万7,8000円でこの目標は古臭くなる。まあ見てていなさい。
映画のセリフから。船長が海賊の頭目に言う。「本業は漁師なのに、なんで海賊なんかやるんだ?」「アメリカみたいな先進国ならやらないで済むんだがね。」今回の大相場は先進国だけ。
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