映画何本かと金価格にとり重大なニュ-ス(第703回)
映画何本かと金価格にとり重大なニュース(第703回)
正直言って「かぐや姫の物語」にはがっかりした。新聞の批評によると傑作とのことだったが、かぐや姫の顔がちっとも美しくない。そこらの現代娘の顔で、月から来た気高さとか5人の貴公子がいっぺんにほれ込む息をのむような絶世の美しさは、残念ながら感じられなかった。
「ダイアナ」もニュースの寄せ集めみたいな駄作だったし、「悪の法則」もスターはたくさんが、グタグタと同じようなセリフの繰り返し。1週三本観て空振り。
しかし、商品取引の世界で、重要な動きがあった。
第一はジャネット・イエレン新FRB議長の上院の公聴会での証言。改めて銀行による商品関連の事業について「非常に包括的な規制」を行う意志のあることが確認された。
米国の銀行は石油・トウモロコシ・金などの商品に関連した先物などのデリバティブを取引している。
取引の決済のために、これらの商品の保管を行っている。
これでよく分かった。4,5月に金の先物価格が急落したとき米銀が売り玉の90%を占めていた。そこいらで早耳筋に情報が入ったのだろう。
金価格は先物売りと現物買いの綱引きだが、ワールド・ゴールド・カウンシルの11月7日のレポートを見ると現物の買いはまことに弱い。
① 前年同期比で、第一・四半期の416・5トン、第二・四半期の531・3トンから、第三・四半期は304・2トン。特に中国は前年同期比マイナス7%、インドはマイナス48%。
これに加えて①ETFも第一~第三・四半期で697・4トン売り越し②公的部門の買いも第三・四半期93・4トンと一応プラスだったが、ピークの昨年第二・四半期の163・5トンに比べると急減。
これじゃあねえ。
ただ私が懸念していた鉱山会社のヘッジ夫売りはむしろ減少。1980年代のような悪循環は起きていない。
むしろ最大手のカナダのバリック・ゴールドは手持ち鉱山の操業を停止という動き。
では先物市場ではどうか。玉を見ると買いポジは慎重で、まだ先物価格の上昇に自信を持った動きは見られない。
私はもう金価格は底値圏内に入ったと考えているが、株式市場のリスク・オン・モードに反して、金を含めた国際商品の相場が弱い。これが世界的なインフレ圧力の低下傾向を示しているのかも、と見ると、リスク・オフ・モードへの逆戻り。
逆にインフレに転じるのは時間の問題、と見ると現時点の価格は買い、となる。
私は日米ユーロ圏の三極がゼロ金利時代に突入(ECBはまだ0・25%だが)したのだから、まあインフレへの転嫁は時間の問題、という見方をとる。
そうはいっても現時点での商品相場はひどく弱い。前年同期比で金はマイナス26%、CRB指数がマイナス14%、原油価格はまあ横這いだが。
また日米ユーロのインフレ率は恐らく10月、11月は1%近辺でリーマン後のボトム2013年4月のプラス1%に近い。
これに中東の政治情勢が和平に向かって原油価格が下がれば、インフレ率は底這いだろう。エジプトとテルアビブの株価が歴史的高値に近いのは和平を暗示している。
結論。金価格はどこかでセリング・クライマックスをつけた後のV字型反発ではなく「底値100日」の底縛り後のじっくり反発型と見ている。
だから金価格は底値ゾーンにはあるが、もう少しご辛抱が肝心だろう。
トウモロコシは私の予想通りシェール革命の影響から、バイオ燃料向け(40%)の需要減で、価格の長期下落が始まった。米国産穀物は大豊作だし、ね。
モノにはタイミングがある。市場で一番大切なもの。今回はあえてタイミングを無視しました。ゴメンナサイ。
坂本九ちゃんの「タイミング」。面白いいい歌だったなあ。ティカティカ、グータイミング!!