映画「第三の男」と私が長期株高を確信する理由(第702回)
映画「第三の男」と私が長期株高を確信する理由(第702回)
たまには古い名作を。1949年の英国の作家グレアム・グリーンとキャロル・リード監督の組んだ大傑作。私は1分半のセリフなしのラストシーンが、枯れ葉の舞う墓地で、秋になると思いだして、観る。
西部劇小説作家ホリー・マーチンスは古くからの友人ハリー・ライムを訪ねてウィーンへ。米英仏ソ4カ国の共同統治で、当時のウィーンは廃墟だらけ。
ストーリーはあまりに有名だから省略。テーマはいかにも英国人らしい「魅力的な悪と凡庸な善と、女性ならどちらを選ぶか」だ。
ラストシーンのハリーの愛人だったアンナが、中央墓地で待ち受けるマーチンスを見向きもせず歩み去る。これはキャロル・リードの原作ではアンナがマーチンスと肩を並べて歩き、腕に手を通すことになっていた。リードが映画であの結末を選んだ。
私はもう80に近いトシなので、白状するが何人かの女性にワルだといわれたことがある。15の年に見たこの「第三の男」のオーソン・ウエルズが演じたハリーに影響されたのかも。あれほどの存在感はないが。
映画に原作者と監督の二つの結末のうち一つが選ばれたように、私は先週から、9月頃からこのコラムで述べていたやや弱気のスタンスを放棄した。それほど先週のこのコラムは重要だった。
私が注目している材料は、四つある。
① ジャネット・イエレンFRB新議長の失業率重視姿勢。これでティパリング(超金融緩和の変更)は2015年末まで、ない。
② マリオ・ドラギECB総裁の0・5%から0・25%への政策金利引き下げと「次の利下げも」発言。
① +② これで米日欧の「三極のゼロ金利時代」が近い。
そして③。①は本来ならドル安だが、黒田日銀は「追加金融緩和はやる」。今までなら日本単独ではやりにくかったが、この環境ならOK。「ハト派度」を比べると、イエレンよりクロダの方がずっと上。だから円安。そして、円安なら株高。
2014年3月期の日経225種の一株当たり利益(EPS)は日経では930円、QUICKコンセンサスでは980円。いまの株価収益率は15倍台だ。
問題は2015年3月期。
10%増益ならEPS1077円、株価収益率15倍で1万6170円。
私は15%増益ならEPS1127円、15倍なら1万6900円だ。
円安で20&増益と見るとEPSは1294円で15倍なら1万6900円だ。
まあ、5月23日の株価急落の背景がバーナンキFRB議長のティパリング示唆発言にあったのが、今はなくなったのだから、少なくとも1万6000円水準にあっても、いい。
あるファンの方からのご質問は「証券税制の優遇措置廃止で株は売りでは」。バカ言っちゃいけない。この上げ相場が始まってから、ずっと日本の機関投資家は売り続け。外国人が6割以上占めるのが、現在の東京株式市場だ。現実を見なさい。
実はある事情通に18日に訪中した日中経済協会(経団連米倉会長、日中経協のトヨタ張名誉会長)の成果に期待できる、との情報があった。
つまり反日姿勢が経済面から解決するだろう、と。それは①上海の特区がまだ一つも成約されていない②日本からの投資を含め世界から激減、やっていけない②環境問題が悪化しており、日本の技術緩和がどうしても必要、などなど。中国にブラ下がって日本の悪口を言い続けているお隣の女性大統領は「近く引っ込みがつかなくなる」「要するに安倍さんはついているんだ」。
有名はハリー、ライムのセリフ。「ボルジア家の悪政と殺人はルネサンスを生んだ。スイスは500年も平和だったが、何を生んだ?ハト時計さ」。オーソン・ウエルズ本人が考え出した、とか。
1年前に比べて、なんという違いだろう。政治が変わった。となったら10年以上続いたデフレも終わりに近い。証券界に勤める方々に言う。あなた方は会社に勤めてからずうっといいことがなかったが、この1年で、右肩上がりがもう始まっている。早く気がついて、自分自身が強気になりなさい。
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