週末公開のダメダメ映画3本と私の買いたい株(第644回)
週末公開のダメダメ映画3本と私の買いたい株(第644回)
9月最後の週末はアクションの評判作が3本もまとめて公開され私は楽しみにしていた。
まず監督スティーヴン・ソダーバーグの「エージェント・マロリー」は総合女性格闘家のジーナ・カラーノを主演にして、マイケル・ダグラスやアントニオ・バンでラスをワキ役にした。こいつは面白そうだ。
つづいて「ボーン」シリーズ三部作が面白かったので、シリーズ最新作「ボーン・レガシー」。ジェレミー・レナーが主演。三部作の裏側で同時進行した極秘プログラムが存在して―というストーリー。こいつは面白そうだ。
そして「ハンガーゲーム」。何しろ全米オープニング歴代第5位で「アバター」以来というんだから。4月にNYに行ったとき見損なったー。こいつは見たい。
ところがところが、ところがである。三作とも前田有一さん流に言うと「今週のダメダメ」。そういえば週刊文春のおすぎさんも星の数は少なかったなあ、と言っても後の祭り。
マロリーはソダーバーグ監督としては凡作でつまらなかったし、ボーンはアクションは良かったがただそれだけ。記憶を失った人間の葛藤が全くないので平板になった。ハンガーは故深作欣二監督の「バトルロワイアル」の完全なパクリだし、映画としても大分オチる。終わりにかけての盛り上がり全くなし。ガッカリだ。
ガッカリと言えば、株価が示している近未来もあまり期待出来そうにない。
9月末の日経平均はSQの9076円を下回り、200日線も大きく割り込んだ。その他いくつものテクニカルポイントを割り込み、株価は調整局面に入っていることを示す。
たしかに周囲を見れば、心配事ばかり。米国やEUの局面打開のための金融緩和は出ているが実体経済の動きは鈍い。チャイナリスクも長期戦必至。何しろ首脳部交代が日中ともにあるので新しい指導部同士の渡り合いになる。首都圏地震とか富士山噴火のコワーい話はしょっちゅうウエブサイトで流れる。企業収益も大幅増益のシナリオは崩れた。債券利回り(10年もの国債)が0・77%と安いのも気に食わない。
わずかな手がかりは今月で終刊となった東洋経済「オール投資」最終号にある次の比較。89年12月末と2012年末と2012年8月末の時価総額比で3000億円以上のベストテン。3万9000円から9100円への日経平均下落にもかかわらず、すごい増加率だ(カッコ内コード、倍)。
① ヤマダ電機(9831) 29・3
② ニトリホールディングス(9843) 21・7
③ 日本電気(6594) 8・8
④ 久光製薬(4530) 8・4
⑤ ユニ・チャーム(8113) 7・0
⑥ キーエンス(6861) 4・5
⑦ しまむら(8227) 4・4
⑧ 信越化学工業(4063) 3・55
⑨ シマノ(7309) 3・1
⑩ 三菱UFJリース(8593) 3・0
このほかホンダ(7267 2・8倍)、日東電工(6988 2・8)、スズキ(7269 2・7)、キャノン(7751 2・7)、日揮(1963 2・6)、小型のを入れるともっと多いが、私は日揮、シマノ、日本電産あたりに魅力を感じる。予想される市場全体の押し目(11月にかけて)に買いチャンスが来るだろう。そこいらを狙ってみては。
というわけで、今回は「映画のセリフから」はありません。あしからず。
なお、それでも三本のダメダメのうち何かご覧になりたい奇得な方には「ボーン」ですな。アクションがいいから。