夢のある日本の新製品・新技術〈先見経済2011年2月15日号)
先日の英エコノミスト誌の日本特集は面白い内容を含んでいた。(2010年11月号)。
やはり日本のモノづくりはすごい。まもなく市場に出る新製品としてー。
ベッドが車いすに形を変えるパナソニックのロボットベッド。衝突回避センサーが搭載されているトヨタの一人乗り電動三輪車。尿糖値を測定できるTOTOの高性能トイレ。
また事故などで損傷を受けた神経系と信号を伝達しあった人間が歩けるようにするサイバーダインのロボットスーツ「ハル」。
同誌は「やはりトヨタのプリウスの世界累計販売台数200万台突破はすごい」。この技術で住宅とハイブリッド車を組み合わせで省エネ、CO2削減が出来るーと感嘆している。
実は昨年、株式市場で電気自動車用の急速充電器メーカーの株価が急騰した。電気自動車本体を販売している三菱自動車、日産がすでに量産を始め、2012年にはフォード、トヨタ、ホンだダ。2013年にはフォルクスワーゲンがこの 市場に参入する。
しかし、昨年末の市場の人気をさらったのは急速充電器のメーカー。米国政府が日本の統一規格である「チャデモ」方式の急速充電器を購入したと報じられたのがキッカケとなった。
実はドイツのダイムラーが日本と別の欧州仕様の充電方式でワールドスタンダードを競っていた。日本はこれに対抗した東京電力と自動車5社が「CHAdeMO(チャデモ)」協議会を設立して国際社会に訴えてきた。米国が動けば、日本は勝利に一歩も二歩も近づく。ちなみにチャデモとは進むためのチャージ(充電)の意味だ。
具体的には高岳製作所、シンフォニアテクノロジー(旧社名神鋼電機)、菊水電子工業、日新電機、三社電気製作所など。恐らく本誌の読者はほとんどご存知あるまい。
電気自動車の関連ではリチウムイオン電池では日本がダントツだ。
この電池は電極になる正極材と負極材、両極を絶縁するセパレーター。イオンが動く電極液の四部門に分かれるか、日本のシェアは順に40%、50%、65%、65%という高い比率だ。
まず現在のところ正極材の田中化学研究所、戸田工業の人気が高い。しかし負極材の日立化成、セパレーターの旭化成、電解液の宇部興産、全て世界ナンバーワンの企業にも期待がかかる。
あのiフォンも日本の実力だ
アップル社のiフォンの人気を見ていると「なぜ日本発でないのか」と歯がゆくなる。
しかしアジア開発銀行が中国から世界に輸出されている3G型の中味を調べたところ、やはり日本はすごい。
この型の製造コストは178・96ドルだが、日本製部品の比重は35.8%で一番大きく、ついでドイツの16.8%、韓国が12.8%、米国が6.0%だった。
中国の組み立て費はたった3.5ドル、つまり3.6%しかなく、しかも台湾企業が深センに建てた工場が製作している。部品の中で台湾と中国の部品供給者の文がある程度あっても「メイド・イン・チャイナ」ではなく、実は日本製といっても過言でない。
部品メーカーとしてのTDK、第一精工、シスー、アルプス電気などなど。改めて、日本は電子部品、自動車部品などで世界トップシェアの製品の多い世界最強の部品王国だ。
だからこそ、韓国に完成品で負けたという印象があっても、現実の日韓の貿易収支は大幅な日本の黒字。対中国・香港、対台湾みな同じで拡大傾向がある。
これらは全て価格主導権を持ち、円高時にはドル建て輸出価格引き上げが行われている。もうそろそろ日本悲観論は、終わりにしたらどうか。
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